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受け継いでゆく価値観 〜 永和システムマネジメント社長 平鍋 健児 2016年04月11日


目次

第5話 エンタープライズアジャイルをどう定義しますか

平鍋の顔平鍋
さっきのアジャイルじゃないSIの側をどうするのかっていう話で、1つの解は「どうもしねえよ」「もう知らねえよ」っていう話もある。けど、僕も出どころがSIなので、なんかそこにインパクトを与えないと、日本としてアジャイルをやったっていう意味があるのかと。

倉貫の顔倉貫
つまり自分のコンフォートゾーンでアジャイルをやって僕らは幸せですし、他の人は「何か?」みたいな態度はどうか、と。

平鍋の顔平鍋
そうなんです。「知らない」という態度の取り方も、もちろんあるなって思ってて、それはそれで自分が選んでそうしたんだからいいよね、誰も文句を言わせないっていうのも1つだし。でも、日本で僕らがもともといたところって全然変わってないし、そこにアジャイルがいいかどうかもまだ分からないですよね。

倉貫の顔倉貫
そうですね。

平鍋の顔平鍋
だから、そこのエンジニアたちが働いていいと思える感じをどうつくるのかっていうのを課題として真剣に取り組むべきだ、そのために僕は社長になった!って言いたいけど、まだそこは分かってない(笑)。

倉貫の顔倉貫
(笑)

平鍋の顔平鍋
すっごく難しい問題だしね。

倉貫の顔倉貫
難しい問題ですよ。

平鍋の顔平鍋
すでに規模も大きな世界だしね。ちょんと突いて動く問題じゃないですよね。

倉貫の顔倉貫
でも、業界を変えるって難しいことではあるんですけど、よくみんな、ユーザーを変えなきゃいけないだとか、大きな会社を変えなきゃいけないとかって考えるんですね。もしくは、偉くなんなきゃいけないとかって考えちゃうんだけど、僕もそういうことを考えた時期もあったんですけど。

平鍋の顔平鍋
考えますよね。

倉貫の顔倉貫
でも今、僕らが「納品のない受託開発」とか新しい商売をすると、それを求めてくださるお客さんがいて、ニーズがあって、これまでぽっかり空いていたところにそうやって提供すると喜んでいただける方たちが結構いるっていうことなんですよね。

平鍋の顔平鍋
マーケットがあるっていうことですよね。

倉貫の顔倉貫
うん。マーケットはつくろうと思えばつくれるし、既存のユーザーを変えるとか言わなくても、「本当は困ってるのはこっちでしょう」って言えば、既存のユーザーも「実はこっちだった」と気づいてくれる人たちもいるので、まずは新しいマーケットをつくるっていうのは、ユーザーを説得するよりも現実的なやり方の1つかなって。

平鍋の顔平鍋
変化や変革とは違うアプローチですね。

倉貫の顔倉貫
あと、この業界で下請けとか派遣で問題があるのだとしたら、それは実は発注側よりも、その会社や働く人にも問題があるというか、請ける会社があって、そこで働く人がいるから商売として成立してしまっている。だとしたら、下請けから人を減らしていく方が早いんじゃないか、と。

平鍋の顔平鍋
なるほど。それも面白いですね。

倉貫の顔倉貫
実はピラミッドって、下を抜けば上が崩れるんじゃないのかなみたいな。

平鍋の顔平鍋
なるほどね。山崩しでいったらね(笑)。

倉貫の顔倉貫
そうです。ただ、そのための受け皿となる会社や市場があったほうがいいし、そこにいる人たちに新しい働き方ができるっていうことに気付いてもらう場があったほうがいいし、それなりのリスクと努力でチャレンジができるっていう環境をつくっていくっていうのもあるかもしれないなと思っています。

平鍋の顔平鍋
エンタープライズアジャイル勉強会ってやってるんですが、以前にエンタープライズアジャイルをどう定義しますかって話をしたんですね。

倉貫の顔倉貫
ああ、それは聞きたいですね。

平鍋の顔平鍋
自社でサービスを持ってる会社の中でも、大きな企業がその中で大きなサービスをアジャイルでやっていくっていうのをエンタープライズアジャイルっていうのか、それとも、流通系や金融系っていう各産業ごとに大きなセクターがあって、基幹系業務とか周りの情報系業務とかっていう日本のエンタープライズシステムをアジャイルでやっていくのがエンタープライズアジャイルなのかみたいな話があって。

倉貫の顔倉貫
ええ、どちらなのかと。

平鍋の顔平鍋
実は日本におけるITのどこに投資の額が大きいかというと、まだまだ各エスタブリッシュドな産業セクターの中のIT投資額のほうがもう圧倒的に、8割を占めているんですね。

倉貫の顔倉貫
ええ、絶対にそっちがまだ大きいですよね。

平鍋の顔平鍋
そこでアジャイルの話をしなくて、残りの2割のサービサーのところで話をしてもしゃあないだろうみたいな話になって、それはなるほどかなってちょっと思ったんですね。

倉貫の顔倉貫
なるほど。そうですね。規模の話でいくと。

平鍋の顔平鍋
うん。経済規模が全然違うって。

倉貫の顔倉貫
僕もなんとなくそんな気がしてます。

平鍋の顔平鍋
だけど、さっき言われたようにピラミッドの上のほうからメッセージを出すのは重要かもしれないけど、それでは変わらないですね。

倉貫の顔倉貫
うん、難しいと思う。

平鍋の顔平鍋
でも、そういう基幹系の業務は生き残るけれども、そことは離れて、いろんな業種の中でその業種のユーザーさんともっとエンゲージメントするから始めることをやっていかなきゃいけないし、今は大きな会社の中でもアジャイルという言葉が使われるのは、すごく自然なことになりましたよね。そういうところの仕事って来ないです?例えば、すごく大きな会社から「今度アジャイルやりたいんで」みたいな(笑)。

倉貫の顔倉貫
たまにありますよ。でもちょっと面倒くさいなって思っちゃいますけど(笑)。

平鍋の顔平鍋
大きいところでしょう。

倉貫の顔倉貫
大きいところと仕事をするのは。大事なのは分かりますけどね。

平鍋の顔平鍋
なんだかんだ言って、契約のところは昔の契約でやろうとするから、無理がかかっちゃうんですよね。

倉貫の顔倉貫
そうそう。これはビジネスとしてはおいしいかもしれないしマーケットもあったとしても、それを担当する人間が面白いかっていうとあまり面白くない感じがして。

平鍋の顔平鍋
そうですね。ただね、そういう需要があるんであれば、今持ってるアジャイルのノウハウと影響力を社会に及ぼす機会としては、そこに合うアジャイルを提案するのはすごくありだとは思いますね。

倉貫の顔倉貫
そうですね。

平鍋の顔平鍋
やりますかね(笑)。

倉貫の顔倉貫
いやー、自分がやるかっていうと、ちょっと面倒くさいなってやっぱり思っちゃうかな(笑)。でも、日本で言えば平鍋さんや僕がすべきことなんじゃないかな、とも思ったりしますけど。

平鍋の顔平鍋
でもやるとなったら、えー本当にやるー?って尻込みしちゃう(笑)

次回へ『第6話 おいしい酒を飲みたいなって思いますよね』

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