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受け継いでゆく価値観 〜 永和システムマネジメント社長 平鍋 健児 2016年04月11日


目次

第6話 おいしいお酒を飲みたいなって思いますよね

倉貫の顔倉貫
大きな会社との仕事って結構面倒くさいことをするのがお金になる、これがお金をもらう対価だ、手続きとか調整とかのほうがお金になるんだなっていう感じがしますよね。でも今は、直接お客さんに価値を提供して喜んでもらうことがお金になっていて、そっちにはもう戻れない感じがする。

平鍋の顔平鍋
分かる。別に仕事って、つらいことをやってお金をもらうことじゃないもんね。

倉貫の顔倉貫
そうなんですよね。

平鍋の顔平鍋
そんな仕事だったら一生をかける意味はないしね。

倉貫の顔倉貫
お金をもらえるからやるってことをモチベーションにすると、逆にお金が出ないと頑張りきれないなっていうところがあって。

平鍋の顔平鍋
そうなんです。僕は永和に入ってくる新人に必ずやるワークショップがあって「仕事はなんのためにする?」っていうのをディスカッションするんです。それは結構面白いんですよね。

倉貫の顔倉貫
はい。それは平鍋さん自ら?

平鍋の顔平鍋
僕がファシリテーターで。

(一同笑)

平鍋の顔平鍋
毎回ホワイトボードに付箋紙をバーッと並べて、終わったら社員のみんなに共有するんです。そうすると、やっぱりこれは永和の文化っていうのもあるのかもしれないけど、もちろん「お金」とか「家族を養う」みたいな話は出るんですけど、あと「親に恩返し」みたいな話も出る。

倉貫の顔倉貫
いい話。

平鍋の顔平鍋
でも、例えば「今まで出会ったことのない人に出会える」とか「自分の持っているものが社会にインパクトを与える」とかっていう、そういうパッションの部分も結構出るんですよね。若い人からそういうのを奪っちゃいけないと思っていて。でも普通の仕事だと、それを奪うこともあるんですよね。

倉貫の顔倉貫
ありますね。

平鍋の顔平鍋
「いや、仕事だから、これは」みたいな。仕事だからってなんだよっていう(笑)。

倉貫の顔倉貫
そういうモチベーションの源泉というか、若いころ持ってた思いって忘れちゃいけないし、忘れさせないようにするのも会社としては大事なことでしょうね。

平鍋の顔平鍋
大事でしょうね。それはすごく思いますね。でも、本当に若い人の、むしろ若い人のほうがそういう仕事の対価ってなんだろうっていったときに、人脈とか、成長とか、社会に貢献とかって真顔で言いますね。ちゃんと言ってくれる。

倉貫の顔倉貫
でも、若くなくても、本当は僕らぐらいの年になっても結構そこは大事ですよね。

平鍋の顔平鍋
うん、大事。

倉貫の顔倉貫
それはエンジニアとしての幸せみたいなところにも通じますよね?

平鍋の顔平鍋
と、僕は思ってるんですけどね。

倉貫の顔倉貫
エンジニアの人たちにとっての、もしかしたらエンジニア以外もそうかもしれないですけど、今の働いてる人たちにとっての幸せってなんだろうなみたいなことを考えるんですよね。経営者として、これからの社会や世の中のこと、自分の会社の位置付けを考えたりするんですけど。

平鍋の顔平鍋
考えますよね。

倉貫の顔倉貫
それこそ30年前のSIerが出てきたころは高度成長の時代で、どんどん人も生まれて働く人がいっぱいいて、仕事もいっぱいあってみたいな、日本のGDPがどんどん上がるっていう時代があった。

平鍋の顔平鍋
そうでしたね。

倉貫の顔倉貫
でも今となっては、もうそんなの全然なくて経済は悪くないけど停滞はしていて、人は減っていってみたいな中で、働く人の幸せというか、何が大事か、価値観が少し変わってきてる感じはしている。そこで、どう働くべきか、と。

平鍋の顔平鍋
倉貫さんはどう考えてます?

倉貫の顔倉貫
僕らは、どこかで定年的なものであがりがきて、あとは余生を過ごすみたいな発想なんてない感じがしています。もう働くならずっと働くし、働き続けなきゃいけないっていう社会かもしれない。

平鍋の顔平鍋
うん。

倉貫の顔倉貫
ただ働き続けることが嫌ではなくて、逆に考えて、働き続けるなら好きで楽しい仕事がしたいし、好きで楽しい仲間と一緒にいたい。生活を無視して働き詰めるんじゃなくて、自分の時間や家族との時間も大事にしたい、今の時間も大事にしながら仕事をするっていうペースを築くことが大事かな、と。

"

平鍋の顔平鍋
外資系に近い会社、昔シリコンバレーから始まりましたみたいな会社ってたくさんあって日本にも来てるけど、彼らの働き方って尋常じゃないもんね。

倉貫の顔倉貫
すごいですよ。いや、すごい(笑)。

平鍋の顔平鍋
ね(笑)。それで、もちろんなんかインセンティブが、例えばストックオプションがあったり、高い給料があったりっていう働き方を僕は一時したかったけどね。それで30代であがってしまって、自分の時間の投資を別なものに考えるのも良かろうと思ってた。

倉貫の顔倉貫
若いうちは憧れたりもしますよね。

平鍋の顔平鍋
だけど、もうそうじゃないし、今の日本でそれをやったところで、やって成功した人はもちろん素晴らしいし「すげえな」って思いますけど、でも、なんか違う形のサステナブルなものを目指したい。

倉貫の顔倉貫
そうなんですよね。全員ができることじゃないんですよね。あがって成功するっていうのは。

平鍋の顔平鍋
アメリカなんかはやっぱりあがって成功して、それが投資につながってって、それで世界を変えてることは素晴らしいとは思うんだけど、僕ももう30で福井に、そこに定住しようって決めてしまったし。とはいっても、東京にばかりいるけど(笑)。

倉貫の顔倉貫
(笑)

平鍋の顔平鍋
もちろん給料は上がったほうが良くて、それはそうなんですけど、でも、そのために折れるまで自分を犠牲にしてなんかするかっていうと、たぶんしないなって今はもう思いますね。

倉貫の顔倉貫
最近思うんですが、年をとればとるほど成長するとか学ぶことに対して貪欲になってきてると感じます(笑)。

平鍋の顔平鍋
それはすごい。

倉貫の顔倉貫
昔、自分が若いころ見た大人ってそうだったけなって。あるところまでいったら、もっとちゃんとしてるって言ったらあれなんだけど、今の自分を考えたら全然まだ悩むし、もっと頑張りたいって思う気持ちがあるし。

平鍋の顔平鍋
そうなんです。そういう意味で、ちゃんとしてないよね。僕らが昔思ってた、ちゃんとしてた重役みたいな感じではない(笑)。

倉貫の顔倉貫
そうそう(笑)。上から見てる感じでなくて、まだ自分も上を見てるなっていう感じがするのは、年をとればとるほど、残り時間を実感するから思うのかしれないけど(笑)。

平鍋の顔平鍋
逆にもったいないって思うもんね。自分の価値観を固定して、こうじゃなきゃいけないっていって、他の可能性を全部排他して、その中で何かをやり遂げようとすることがちょっともったいないよね。他のところをもっと知りたいよね。

倉貫の顔倉貫
そうです。どれだけ年を取っても、着陸する気はまだ全然ないなみたいな、着陸態勢に全然入らないみたいな。どこまで高くいけるんだみたいな(笑)。

平鍋の顔平鍋
着陸ってなんだろうね。難しいな。

倉貫の顔倉貫
そんなのは考えますか?

平鍋の顔平鍋
いや、なんだろうね。だって、僕はこの仕事を好きで本当にやってるので、できるならずっとやってたいなと思うし(笑)。例えば、外資系に行ってすごいストックオプションだったり、退職金がもらえるっていうことを前提に働いてるんだったらそれが目的なので、なんか考えると思いますけど。

倉貫の顔倉貫
平鍋さんの人生の目的みたいなのはあるんですか?この先。これまで10代、20代、30代、40代で変わってきているとは思うんですけど、今の49歳で。

平鍋の顔平鍋
難しいな。用意してなかったな。

倉貫の顔倉貫
(笑)

平鍋の顔平鍋
昔は僕、なんて言ってたんだろう。難しいけど、でも、ベタって言うけど、喜ぶ社員の顔が見たい、喜ぶお客さんの顔が見たいっていうのはずっと思ってますね。それをそう言うとかっこ悪いので、「いい酒が飲みたい」って言いますけど。

倉貫の顔倉貫
かっこいい(笑)。おいしい酒を飲めるように。

平鍋の顔平鍋
うん。おいしい酒を飲みたいなって思いますよね。

次回へ『第7話 この会社に入って良かったっていう会社にしたい』

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