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受け継いでゆく価値観 〜 永和システムマネジメント社長 平鍋 健児 2016年04月11日


目次

第7話 この会社に入って良かったっていう会社にしたい

倉貫の顔倉貫
今回、永和さんの社長に就任された訳ですけど、これはまた平鍋さん新しい挑戦、しかも大変な挑戦に取り組まれたな、と感じました。

平鍋の顔平鍋
そうですね。

倉貫の顔倉貫
この先、どうしていこうと考えているか、とかありますか?

平鍋の顔平鍋
難しいな。この質問は、僕はまだ実は答えられなくて。というのは、今、僕が思ってるのは、僕がこう思っているということでスタートしたくないんですよね。だから、もう少し社内のいろんな人と話をしたいし、それから、お客さんと会って話をする中で探したい。

倉貫の顔倉貫
ああ、それは大事ですね。

平鍋の顔平鍋
今の僕の頭の中に答えはないと実は思っているんですよね。だから、市場調査じゃないけど、もう少しお客さんや社員と対話をすることをしないといけないなって思ってて。だから本当はこうしたいと言えるといいんだけど、まだ言えないっていうのが本当のところ。

倉貫の顔倉貫
ビジョナリーカンパニーの、バスに乗る仲間を見て行き先を決めるという話ですね。

平鍋の顔平鍋
ただ、1つ前の西村さんも、もう1つ前の小山さんもずっと共通してるのは、この会社に入って良かったっていう会社にしたいねとか、それから信頼できる仲間と仕事をしたいねとか、リリースしたらお客さんと食事をして「今回どうもありがとう」って言われたいねとか、そういうこと。そのことは永和のどの部署に行って話をしても、全社員共通してるんですよね。

倉貫の顔倉貫
あー、共感できます。

平鍋の顔平鍋
そこが今唯一グリップを持ってるところで、その周りがアジャイルであろうウォーターフォールであろうが、僕はあんまりどうでもいいと。もちろん倉貫さんもそうだと思うけど。それがアジャイルだったらアジャイルでもいいし、そうじゃないものがあっても全然良くて。

倉貫の顔倉貫
そうですね、アジャイルかどうかは、あまり重要じゃない。

平鍋の顔平鍋
うちは今いくつも事業を持っていますけど、各事業部の中に答えを持ってる人がいるはずで、その人たちと話をして作りたいなって思ってるんですね。でも、その3点は譲れないんですよ。チーム、いい仲間と仕事がしたい。会社に入って良かったって言われたい。それからお客さんと一緒に仕事をして、お客さんと一緒にいい食事をしたいっていうことは。それはどこへ行っても同じ話になるんですよね。

倉貫の顔倉貫
それは会社としての価値観にも通じる話ですよね。人は共感できる価値観によって働きたい会社が変わってくるんだろうなって思ってます。

平鍋の顔平鍋
そうだと思います。価値観で選べばいいんだと思いますね。

倉貫の顔倉貫
話を聞いているとリーダーとして、ビジョンか価値観かっていうと、平鍋さんは価値観で語るタイプですかね。

平鍋の顔平鍋
かもしらんね。本当はもうちょっと何かこう変えたいとかって思うことをはっきり言う、でも、言うとそれに縛られちゃうのもどうなのかなと思っちゃうんだよな。

倉貫の顔倉貫
わかります。それはありますね。

平鍋の顔平鍋
例えば、「日本のソフトウェア開発をすべてアジャイルにしたい」とかって、「え?なんか違うな」っていうか、「本当にそうなの?」みたいな。

倉貫の顔倉貫
そうそう。

平鍋の顔平鍋
本当にそうかなってちょっと思いますけどね。

倉貫の顔倉貫
ただ同じ価値観の人を広げたいなって感じはしている?

平鍋の顔平鍋
うん。

倉貫の顔倉貫
それは僕も思っていて、また最近の僕らの会社で出ているキーワードを言うと「価値観経営」って言っていて、ちょっと前まではやっぱり、ビジョン・ミッションが一番大事、ビジョンとミッションで会社をドライブしていくって考えだったんですけど。

平鍋の顔平鍋
ええ、わかります。

倉貫の顔倉貫
でも、個々人で考えたときに、そこまで会社のビジョン、ミッションと完全に一致するかっていうと、もちろん一致する部分があるから参加してくれてるんだけど、すべてかっていうと、やっぱり本人たちの人生があって、こうしていきたいとかもあるし、逆にビジョンとかあまりなくて個人の価値観で生きてる人たちもいて。

平鍋の顔平鍋
まあ、そうですよね。

倉貫の顔倉貫
じゃあ、ソニックガーデンに僕らは何で集まってるのかなって考えたときに、うちの会社はゴールありきのプロジェクトみたいにやって達成したら解散するかっていうと、そんなことはない。なんというかずっと続く村みたいなものなので。だとしたら、共通するのは価値観ではないかと。

平鍋の顔平鍋
なるほどね。分かる。僕ももう一つの astah を開発しているチェンジビジョンって言うとすごくわりと分かりやすくて、モデリングと可視化をうまく有効に使って今のソフトウェア開発のやり方を変えようって。それはすごく今でもそう思っていて、それをやりたいって思うんだけど。

倉貫の顔倉貫
それはプロジェクト的ですよね。

平鍋の顔平鍋
そうなんですよ。永和ってもっと多様性があるし、受託開発だけどお客さんの業種もやり方も全然違うので。だからそうなると、やっぱりさっき言った、この会社に入って良かったとか、それからお客さんの喜ぶ顔が見たいとかっていうことが共通項になる。今は、それでいいのかもしれないなと僕は思ってる。

倉貫の顔倉貫
そう。僕もそう思ってきてる。価値観さえ共通であれば、一緒にいて楽しいし、一緒にやって助け合えるしっていう。ビジョンやミッションがいらない訳じゃないけど、自分たちの価値観をちゃんと表明しておけば、そこに合う価値観の人たちが集まってくるので。

平鍋の顔平鍋
そうですね。価値観の違う人と同一目的でやると必ずぶつかりますけど、目的が生きてるうちはぶつかっても達成できるといいんですよね。

倉貫の顔倉貫
そう。ゴールがはっきりしたプロジェクトなら、それでも良いし、それが大事かもしれない。

平鍋の顔平鍋
有期限でやるときはできると思うし、それで良いんですけど、そうじゃないとつらい。

倉貫の顔倉貫
そう。なので会社をプロジェクトとして見たら、目的とかゴールは大事なんだけど、そうじゃなくて、会社は一緒に働く仲間の集まりみたいな、本当の意味でのカンパニーって考えたら、価値観を重視するのもいいかなって。

平鍋の顔平鍋
そうですね。カンパニーはたぶんそうですよね。ゴーイングコンサーンの中でのずっと続く話ですよね。

倉貫の顔倉貫
そうです。

平鍋の顔平鍋
だから、アメリカ的なIPOで上がりとか、エグジットみたいな発想じゃないんですよね。

倉貫の顔倉貫
そう。会社をプロダクトのようにつくって、バイアウトするってことを、発想として僕らは持ってない。

平鍋の顔平鍋
そうなんですよね。そうだと思いますね。価値観経営、いい言葉ですね。

倉貫の顔倉貫
そういうサステナブルな会社の考え方みたいなのもちょっとずつ広めていきたいと考えてます。

平鍋の顔平鍋
そういう価値観を広げるにはどうしたらいいんかな。それでなんか団体をつくってっていうのは変な話なんだろうな。たぶん違うな。

倉貫の顔倉貫
僕も何かないかなとは思いつつ。

平鍋の顔平鍋
むしろなんか寄せ書き的なものかな。ITで働く人の寄せ書きを、何かの価値観に関する思いを書いていく寄せ書きをつくるとか。分かんないけど(笑)。全く強制でもなければ、誰が書いてもいいから、もう少し緩くて、文化や価値観の。

倉貫の顔倉貫
それは面白いな。

平鍋の顔平鍋
もうちょっと強くやるとマニフェストを書いて、それに署名を求めるとかですね。

倉貫の顔倉貫
そうですよね。アジャイル宣言はそういう感じでできたものですよね。うん、新しい価値観を持った会社に共通するマニフェストか。

平鍋の顔平鍋
でも、あんまりアジテーションしてもどうなのかなっていう気もするしね。分かんないな(笑)。

あとがき

今回、久しぶりに話をして改めて感じたことは平鍋さんは、とても前向きで明るい。話をすると楽しくなる。それって経営者として、とても大事な資質なんだなと思いました。それを天然でやっているところに少し嫉妬しますが、やはり魅力的な経営者です。

今回、福井にある永和システムマネジメントの本社にお伺いさせて頂いたとき、ちょうど創業者の小山公一郎相談役もいらっしゃったので、話をする機会を頂きましたが、その明るい人柄はしっかり受け継がれているんだな、と感じました。

経営者の資質について「この人に頼まれたら断れないな、やってあげよう」と思われる人柄じゃないか、と以前に平鍋さんが仰っていたのですが、会社のコアにある価値観も大事だけど、それよりも大事なものがあるのではないか、と考える対談となりました。

平鍋さん、ありがとうございました。また、おいしい酒を飲みに行きましょう。

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