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「今の仕事が、一番楽しい!」―n2jk大好きプログラマが心躍らせる技術と“無茶振り”な相談

ソニックガーデンのプログラマが、これまでで最もエンジョイできた仕事を選び、その理由と共にやりがいや追い求めるプログラマ像について存分に語る連載「私が選ぶベストエンジョイワーク」。

記念すべき第1回目は、ソニックガーデンの古参メンバーであり、納品のない受託開発が大好きだと豪語する遠藤さんです。新しい技術への挑戦に貪欲で、様々なパートナー企業と密接な関係性を構築している遠藤さんは、どんな「ベストエンジョイ」を語ってくれるのでしょうか?


目次

    大好きなHotwireを使った「シンプルかつ少数精鋭」な開発

    今日は、遠藤さんがこれまでで一番エンジョイできた仕事についてお話を伺いたいと思います。
    遠藤の顔遠藤
    はい、お願いします。最初に言っておくと、いろいろ考えてきましたが、結局今やっている仕事が一番エンジョイできているという結果になりました(笑)。

    ですので、最新の仕事について話をしながら、その理由についても触れていこうと思います。
    そうなんですね、楽しみです。では、さっそく1つ目からお願いします。
    遠藤の顔遠藤
    はい、1つ目がfavyさんという飲食店向けのデジタルマーケティング支援を行っている企業との案件です。favyさんとは、長くn2jk(納品のない受託開発)でお付き合いをしていて、とてもいい関係性を築いているパートナーです。

    最近の仕事でいうと、フードホール向けの店内でのモバイルオーダーシステムの開発はとてもやりがいがありましたね。ざっくり言うと、最近色々な飲食店で見かける店内でお客様自身が自分の席から注文するやつのfavyさん版で、フードホール単位で複数店舗を管理することもできるすごいやつです。
    お店にご飯を食べに来たお客様が使うブラウザベースの物と、料理を作ったり配膳するお店の人達が使うキッチン向けのiPad用アプリを開発しています。favyさんとしても、これから積極的に販売を強化していくシステムになっていて、パートナーの事業成長に貢献できている点、既に大きなビルなどで使われているという点は、プログラマとしてもうれしいですよね。

    あと、もう1点、技術が大好きなプログラマとしてもエンジョイできていることがあって…。
    なんでしょうか?
    遠藤の顔遠藤
    Hotwireという新しい技術を使って開発をしているという点です。Railsの開発者達が手掛けているフロントエンド系の技術で、とても自分好みかつn2jkにもぴったりなんですよ。ずっと気にはなっていて追いかけていたのですが、今回いい機会だったので仕事でも使ってみました。結果的に実現したかった事を最小の労力で実現できて、飲食店という負荷が集中しやすい環境でも問題無く稼働しているのでよかったです。
    どういう点が自分好みなのでしょうか?
    遠藤の顔遠藤
    このHotwireは、「少数精鋭でこんなことまでできるの?」を実現するのにうってつけの技術なんです。そういう技術が個人的に好きで、少数精鋭という点はn2jkのスタイルにもぴったりです。逆に、大勢が触って、こねくりまわして何かすごそうなシステムを作り上げるといった技術はあまり好きではありません。いかにフットワーク軽く開発できるか。いかに、難しそうなシステムをシンプルに作るか。それが、個人的にもこだわっている部分なんです。

    複雑なシステムを複雑なコードで作るのではなく、複雑そうに見えるけど中を見ると奇をてらってなくて、シンプルな構成になっている。そういうコードを書けるかどうかが、プログラマの腕の見せどころだと思っていて、Hotwireはそんなこだわりを実現するのにぴったりな技術なんです。
    「シンプルに、少数精鋭で」というのは確かにn2jkらしい考え方ですね。
    遠藤の顔遠藤
    そうそう、Hotwireは本当にn2jkに向いているんですよ。昨今はJavaScriptを使ってゴリゴリに、リッチに動かすような開発が当たり前になっています。有名なSNSなどは、ほとんどそうですよね。そういうリッチな見せ方って、これまでRailsの弱点だった部分なんです。だから、Railsを使って流行りのリッチな挙動を実現しようとすると、JavaScriptと組み合わせて複雑なコードを書く必要がありました。

    それが、Hotwireを使えばRailsらしいきれいで、シンプルなコードの書き方のまま、リッチで、ダイナミックな挙動を実現できます。これまでのRailsのコードに、ちょっとスパイスを加えるような感覚でできるんです。
    Hotwireの前身となる技術はあったんですけど、あまり日の目を見ることはなくて。僕はずっと注目していたんですけど、ついに花開く瞬間がきた!という感じです。

    「無理な相談かもしれないけど…」から始まったソニックガーデン史上最大規模の開発案件

    遠藤さん、すごく楽しそうですね(笑)。
    遠藤の顔遠藤
    こんな感じで話して大丈夫ですか? 僕はソニックガーデンの中でも、特に新しい技術が大好きな人間なので、ずっと話せちゃいます(笑)。

    話を戻すと、favyさんとはモバイルオーダーのシステムやこれまでの開発実績で、いい関係性を築けていて、つい最近、さらに大規模なシステム開発の相談をいただいたんです。それはfavyさんにとってもかなり挑戦的な案件で、最初私に「ちょっとどうなるかわかんないし、無理な相談かもしれないけど、とりあえず話聞いてくれませんか?」と声をかけていただきました。それで、話を聞いてみると、本当にソニックガーデン史上で言っても最大規模の案件で(笑)。
    規模と言ってもいろいろありますが、まだ言えないことも多くて、扱うデータのトラフィック数が桁違いにでかい案件とでも言っておきます。
    すごく気になります。その案件は今動いているのですか?
    遠藤の顔遠藤
    はい。今favyさんと、クライアント企業と一緒にわいがやしながら開発を進めています。クライアント企業も規模の大きい企業で、n2jkのスタイルで開発を行うこと自体も大きなチャレンジになっています。

    技術的な観点で言うと、この案件で、新たにGCP(Google Cloud Platform)を使ってみたんですけど、これもまた驚くほどn2jkにぴったりのインフラ技術で。GCPについては、3つ目のベストエンジョイでまた話しますね。
    どんどん出てきますね(笑)。favyさんからしても挑戦的な案件の相談がくるというのは、いい信頼関係が築けている証ですね。
    遠藤の顔遠藤
    相談をいただいたときは本当にうれしかったですね。これこそ、n2jkの醍醐味です。納品がなく、ずっと長く付き合っている中で、信頼関係を築き、favyさんが「どうしようか…」と悩んでる段階でも相談をしてもらえた。n2jkではクライアントのことをパートナーと表現していますが、まさにパートナー関係を築きながら、肩を並べて挑戦できているのを実感していて、とてもエンジョイしています。

    “無茶振り”な相談からゲーム開発にも足を突っ込み始める

    1つ目からとても充実しているのが伝わってきますが、2つ目にいきましょうか。
    遠藤の顔遠藤
    2つ目も似たような話にはなるかもしれませんが、ベリサーブさんというこちらも長くn2jkでご一緒しているパートナーとの仕事です。ベリサーブさんは、ソフトウェアテスト、第三者検証を事業として行う企業で、Webサービスやオートモーティブ、組み込み機器、産業システムなど幅広い領域で取引実績が約1,100社と高い評価を得ています。

    そんなベリサーブさんから、これもまたぶっ飛んだ相談がきて。長く一緒に仕事をさせて頂いているベリサーブの方が新たに挑むことになったプロジェクトで、ゲームのテストをAIで効率化させるのにチャレンジするという話だったんですね。
    基礎的な研究は別の会社さんが進めているものの、今後どうやって進めて行くべきかを暗中模索している中で、「遠藤さん、ちょっと相談に乗ってもらえませんか」と声をかけてもらったんです。
    確かに、似ていますね。無茶振りと言うと失礼かもしれませんが、それに近い相談を…。
    遠藤の顔遠藤
    そうなんです。どう進めようか悩む状況の中で、誰かに相談できないかと僕に声をかけてくれて。まず、そのこと自体がすごくうれしかったですね。
    先程と重なりますが、n2jkのよさは長い付き合いの中で、パートナーが困ったら「ちょっと話を聞いてくれない?」と気軽に相談してくれるような関係性を築けることにあります。そうやって、相談をもらうのはプログラマ冥利につきますよね。
    ゲームをテストするシステムというと、どういう開発をするのですか?
    遠藤の顔遠藤
    ゲームをテストするので、当然ゲーム側のシステムも詳しくならないといけません。僕はもともとゲームが大好きですが、本格的なゲームを開発したことはもちろんない。ですので、今はUnreal EngineやUnityというゲームエンジンを実験的に触りながら、どうやってプロジェクトを進めて行くかを、ベリサーブさんと一緒に試行錯誤しているところです。

    僕は新しい技術にいろいろと手を出すタイプではありますが、Unreal EngineやUnityのようなゲームに特化した技術は初めてなので、とても面白いですね。
    ソニックガーデンはRailsがベースとなる技術としてありますが、いろいろな技術にも挑戦しているのですね。
    遠藤の顔遠藤
    はい。ただ、やっぱり基礎となるRailsを極めるというのは、n2jkを行う上では必須です。だから、今後たとえばUnreal Engineを使いこなせるプログラマをソニックガーデンで採用するかというと、それは違うのかな、と。
    ソニックガーデンの軸であるRailsを高いレベルで扱いながら、それ以外の技術にも挑戦していく。これが、ソニックガーデンのプログラマ像だと思います。先程話したHotwireを活用できているのも、Railsを高いレベルで扱えるからこそですからね。
    なるほど。そこは大事なポイントですね。しっかりとした軸があって、幅をどう増やしていくか。
    遠藤の顔遠藤
    はい、まさにそうです。そもそも、この案件をいただけたのも、Railsを使ったn2jkでの実績があったからこそです。Railsでの開発で信頼関係を築いて、新たな挑戦を共に行う。n2jkは終わりがないので、その新たな挑戦を何度もパートナーと一緒に繰り返せるんですよね。
    そうやって、技術で貢献し続けることで、パートナーのビジネスが成長していき、同時に、自分もどんどん幅が広がっていく。そして、また共に新たなプロジェクトに挑む。このサイクルを続けられることが、プログラマにとっては最高のエンジョイなんだと思います。

    AWS信者が惚れ込んだ、n2jkにぴったり?なGCPの魅力

    では、最後のベストエンジョイをお願いします。
    遠藤の顔遠藤
    最後は、「自分たちで使うものを自分たちで作り続ける」というソニックガーデンのカルチャーに関わる話です。現在ソニックガーデンでは、AWSを使ってインフラを構築しています。僕自身も信者と言ってもいいぐらい、AWSが好きですし、信頼しています。

    ところが、1つ目の最後に触れたfavyさんと共に挑んでいる大規模案件で、GCPを初めて触ってその考えが大きく揺らいでいるんです。というより、今はGCPに気持ちが傾いちゃってるかな…。先日、社内でAWSを学び合う合宿があったのですが、僕はずっとGCPの話をしちゃって(笑)。
    そんなによかったんですか?
    遠藤の顔遠藤
    もう、知れば知るほど、面白い話しかないんですよGCPって。技術的にわくわくする話しか出てこない。僕らが、n2jkがほしかったインフラってこれなんじゃない?って。それで、社内でAWSのインフラを担当しているチームのメンバーに「ちょっと、GCPがすごいんだけど、いろいろ試してみていい?」と相談してみたら「いいんじゃない?」と言ってくれて。ボス(代表取締役)の倉貫さんも同様に、「やってみたら?」と言ってくれました。

    普通インフラのシステムって安定していたら、なかなか新しい技術を試してみることってないと思うんです。でも、ソニックガーデンは「今安定しているからいい」という考えではなくて、常に柔軟に、挑戦し続けるカルチャーがあります。それは、パートナーとの仕事だけでなく、自分たちが使うシステムについてもそうなんです。

    個人的にはGCPはn2jkにぴったり合いそうだと思っているので、いろいろ試してみて、さらにソニックガーデンのn2jkがレベルアップするようなインフラを構築できると理想だなと思っています。こんな感じで、自分たちが使うものを、自分たちで作っているこの体験が、僕の3つ目のベストエンジョイです。
    終始、遠藤さんがニコニコして話していたので、こちらもなんだか楽しくなってしまいました。
    遠藤の顔遠藤
    いやぁ、楽しいですね。まだまだ話したいことがたくさんあるんですけどね。
    ぜひ、またよきタイミングで第二弾をお願いします。
    遠藤の顔遠藤
    ぜひぜひ。最初にも言いましたけど、最新の仕事がベストエンジョイになっているのは、プログラマとして最高な体験ができている証拠だなと思います。今が楽しいって、これ以上いいことないじゃないですか。それは、n2jkというビジネスモデルがあってこそだし、ソニックガーデンにプログラマを輝かせるための、仕組みやカルチャーがあるからだと改めて思います。

    そうそう、あと少ししたら年末なので(取材は11月末に実施)、さっき話したGCPを思う存分触り倒してやろうと思ってるんです。あと、Hotwireも新しい機能が発表されて、そのリリースも待ち遠しいし…。もう、わくわくしかないです。楽しみだなぁ…。
    取材・執筆:長瀬光弘
    エディター・ライター。メディア運営やコンテンツ制作、コピー開発などコトバに関わる幅広い領域を手掛ける。得意&好きなテーマは組織づくり。岐阜県在住。
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