「納品のない受託開発」の特徴は、月額定額・顧問形式・成果契約です。

月額定額なので、開発する機能ごとの見積もりが発生しません。定められたコストの中で最大限の成果を出せるように、お客さまと私たちがチームになって取り組むことができます。

お客さまの顧問として、開発責任者が事業の相談からプログラミングまで開発に関わるすべての責務を担います。また、長く続けていくことで、強い信頼関係を築くことができます。

私たちが提供するのは時間ではなく成果です。システムの開発と運用を安定的に行い、定期的な打ち合わせで成果を共有し続けます。事業を支えていくシステムの不安をなくします。

提供する内容

「納品のない受託開発」で提供するのは、お客さまの顧問となる開発責任者と、その開発責任者のもとで開発を担当する1名以上の複数メンバーで構成された開発チーム、そして開発したシステムを運用するためにソニックガーデンで最適化したクラウド基盤です。

1.CTOの役割まで果たす開発責任者

開発責任者の仕事は、経営者や事業責任者の右腕として、テクノロジーの観点から事業に関する相談にのります。言うなればCTO(最高技術責任者)に相当する役割となります。

事業のフェーズによって具体的な仕事内容は変わります。スタートアップや新規事業の立ち上げ段階であれば、自らプログラミングしてプロトタイプの開発も行いますし、スケールしていく段階であれば、エンジニアチームの組成からマネジメントまで行います。

2.設計から実装まで担う開発チーム

より大きな機能を開発するために、開発責任者のもとで開発チームを組成することもあります。開発チーム全員がお客さまとの打ち合わせから参加し、設計から実装まで担います。

メンバー全員が、高度なプログラミング技術を持って、お客さまと直接コミュニケーションすることでスピーディーに開発が進みます。またチーム体制は維持されていくので、業務理解も進み信頼関係も高まります。まるで優れた内製のチームのようなものです。

3.安心安全を実現するクラウド基盤

私たちは既に多くのお客さまのシステムを開発し、長く運用してきた実績があります。そこで得た知見は社内で共有され、安定したクラウド基盤として動くように用意しています。

新規にゼロから環境を用意する必要はなく即日使えて、しかも常に最新の状態に保つように私たちが保守・運用しているためセキュリティで不安に感じることもありません。ご要望によっては追加費用がかかりますが、お客さまの環境を利用することも可能です。

開発プロセス

「納品のない受託開発」では、安定した成果を発揮することを責務としており、お客さまによる時間の管理は不要です。中長期の方向性を擦り合わせるロードマップミーティング、定期的に成果を共有し続ける定例ミーティング、間に入る開発期間で構成されます。

1.ロードマップ検討と共有のミーティング

経営や事業全体の観点を踏まえて、数ヶ月から1年の単位でどういったシステムが必要なのか、事業とシステムの両方を揃えたロードマップを作成します。

このロードマップミーティングは、四半期に1度か、長くても半年に1度は実施します。事業のビジョンや予算にも関わるため、普段のメンバーに加えて、お客さまの経営トップないし近い方にも参加してもらうようにしています。

2.成果の確認と仕様を決めるミーティング

プランによって週1〜四半期の周期で、定例ミーティングを実施します。ミーティングでお客さまは事業の進捗を、私たちからは開発の成果を共有します。

開発の成果は、実際に動く画面を使って機能のデモで見せます。その場でフィードバックをしたあと、次回までに開発するだけの仕様を一緒に検討し、その場で設計までしてタスクにします。そして優先順位を見直して宿題を決定します。

3.開発期間の取り組みと連絡と共有の方法

次回の定例ミーティングまでの間は、開発期間となります。コードレビューや自動テストなどの取り組みで、高品質なシステムを最速で開発・運用します。

開発期間における時間の使い方は、私たちに一任していただいて成果の最大化に取り組みます。開発期間では、トラブルなど非常時を除いて基本的に、私たちが用意したプロジェクト管理ツールを使った非同期での連絡と共有になります。

導入メリット

月額定額にすることで、事業成長を望むお客さまと、長い関係を望む私たちとでインセンティブが揃います。事業成長こそが継続の原資になるからです。私たちは一時的に得られる大きな売上よりも、長く付き合えるパートナーでいるために月額定額を選びました。

1.「作らない」提案が得られる

月額定額では継続を目指すため、システムの機能を多く作るよりも、真に事業に寄与できる機能に絞って作るようになります。お客さまは無駄な投資が減り、開発者は本当に価値ある機能を作ることができて、双方が望ましい状態が実現します。

そのために「作らない」提案をすることもあります。既にあるサービスを利用したりすることで、より有益な機能の開発に時間を使えるからです。このようなスタンスの開発会社は他にないと自負しています。

2.小さく始めて、大きく育てる

契約初月から、一部ですが動くシステムが手に入ります。少しずつ本当に必要な機能から開発し、動くもので動作確認を続けることで、システムの価値に確信を得ながら進めることができます。もちろん途中で仕様や優先順位の変更もできます。

そうして小さく始めたシステムを、事業と共に大きく育てていくことができます。事業規模が変われば、求める役割も変わりますが、私たちは立場や体制を柔軟に変えて、あらゆるフェーズにも対応できます。

3.あらゆる技術の相談ができる

お客さまの長期的なパートナーを目指しており、単一のシステムを開発するだけの関係ではありません。事業に関わるシステムは、ウェブサービスもあれば、社内業務のためのシステムもあります。私たちは、そのすべてを包括的に担当します。

仮に事業の大きな方針転換があり、それまでのシステムを捨てることになっても関係は続きます。だから技術に関して、まずはなんでもご相談ください。たとえ未知の領域でも、共にチャレンジしていきます。

私たちの強み

私たちは「納品のない受託開発」を創業の2011年からずっと続けており、100社を超える多くのお客さまと事業の立ち上げから、上場を果たすほどの大きな成長までを共に経験してきました。そこで得た様々な知見が、私たちの強みとなっています。

また私たちは採用において、圧倒的なプログラミング能力を持つことは必須要件とした上で、問題解決およびマネジメントの能力があること、さらに人間性や仕事への姿勢も踏まえて判断しています。そのため採用期間に、半年から2年近くかけています。

その狭き門をくぐりぬけた熟練のプログラマたちで構成された組織は、限りなく低い離職率を実現し、高い自立性でサービスや運用基盤を継続的に改善し、仲間同士で助け合い切磋琢磨し腕を磨き続けています。そんなコミュニティがあることも強みです。

契約の流れと費用