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ソニックガーデンギルドは、岡山をITの中心地へと変えるのか!?ギルドメンバーという二足目のワラジを履いた理由 2015年01月08日

【不定期連載:突撃!隣のソニックガーデン】
ママライター岡田による、ソニックガーデンの人や文化を探るためのインタビュー企画。この連載は、その時その時の熱い人、熱い話題、だけではなく、個人的に気になるアノ事ソノ事についてまで、楽しく聞き出してしまおうという企画です。


ソニックガーデンが始めた「ソニックガーデンギルド」という新しい仕組み。お客様と、ギルドに登録するエンジニア、そしてソニックガーデンを幸せにするというこの制度、いったいどんなものなのか、岡山在住ギルドメンバーである栩平さんに突撃取材しました。

プログラマに、几帳面さはそれほど重要ではない

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初めまして。今日はよろしくお願いします!
こちらこそよろしくお願いします。
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では早速ですが、自己紹介をお願いしたいと思います。お住まい、年齢、家族構成あたりで差支えないものを。
栩平 智行(とちひら ともゆき)、36歳です。岡山県岡山市生まれの在住です。妻と息子二人と田んぼが広がるのどかな場所で暮らしています。
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ちなみに血液型は何ですか?ソニックガーデンはA型が多いらしいのですが。
僕はO型です。ちなみに18歳までB型だと思ってました(笑)実家は皆B型なので、18年間B型だと思っていたら、社会人になった時の健康診断で血液型に「O型」って書いていて驚愕しました(笑)
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全員B型の家族って相当自由な雰囲気ですね。
結局私はO型でしたけどね。今は妻もO型なので、我が家は全員O型しか生まれません(笑)
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全員O型の家族~(笑)一般的にB型はマイペース、O型は大雑把、あたりが特徴だとされていますが、栩平さんはどうですか?
濃いB型が入ったO型なので、変な所で貴重面な時々大雑把なO型です。
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私が几帳面さ0%の大雑把すぎるO型なのですが、O型でもプログラマは務まるんですね(笑)ちょっと今思いついたので聞いてみたいのですが、プログラマにはやはり「几帳面さ」ってすごく重要ですか?
凄く重要だとは思っていません。几帳面すぎる所が逆にアダになって細部までこだわりすぎる事もあるので。

プログラマにとっての重要な資質は「楽しくプログラミングできるかどうか」

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なるほど!じゃあ栩平さんの考える「プログラマにとって最も重要な資質」ってなんですか?
なかなか難しい質問ですね。資質という意味ではちょっと外れてるかもしれませんが、やっぱり プログラミングしていて楽しい!と思えるかどうかが一番重要だと思っています。
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なるほどーっ!私、プログラミングしてみたいけど、楽しいと思える自信がまったくありません(笑)
プログラミングは作業ではなく、創造だと思っているので、作ったものを使って誰かが喜んだり楽しくなってくれる事を考えて、楽しくプログラミングできるかが重要かと。 楽しいですよ。プログラミング!
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創造ですよね!それは分かります!でも、あの謎の文字を打ち込んでいくことに抵抗が…。分かってくれば、日本語打っているような感覚になるんですか?
日本語の方が苦手ですね(笑)
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ええええええ!分からないです、その感覚。

ソニックガーデンギルドとはソニックガーデンメンバーと共に「納品のない受託開発」をする仕組み

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では、苦手な日本語で申し訳ないですが(笑)、次はギルドについてちょっとお伺いします!
はい。
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単刀直入ですが、ギルドってなんですか?
簡単に言うと、 ギルドは、ソニックガーデンさんが展開する「納品のない受託開発」をソニックガーデン社外の人ができる仕組みですね。
今までソニックガーデンさんが溜めてきた「納品のない受託開発」のノウハウを惜しみなく授受でき、プログラマとお客さまが一緒になってビジネスを作っていく仕組みを、社外でもできるということです。
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ではお客様から見たら、栩平さんはソニックガーデン社員に見えるのですか?
いえ、私はDIGITALJET Inc. という会社を運営していますが、そこはお客さまにもはっきりと伝えています。ただ、 「納品のない受託開発」はチームでサポートしているので、ソニックガーデンとDIGITALJETが一緒になってサポートしてくれている様に見えている のでは無いでしょうか?
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なるほど!最初、お客様はソニックガーデンにお仕事の相談をされて、そこから依頼に至り、そのお仕事を栩平さんと、ソニックガーデンもサポートしながら、創り上げていくということですよね?
そうですね。「DIGITALJET ソニックガーデン課所属」というイメージでしょうか。

岡山のお客様を大切にしたいから、二足のワラジを選んだ

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栩平さんは、DIGITALJETという会社を運営されながら、転職ではなく、なぜギルドメンバーになることを選んだのですか?運営だけでも日々大変だと想像するのですが!
DIGITALJETは3人の小さな会社ですが、今年で創業4年目になります。4年もの間、会社が運営できたのは、地元のお客さまに支えられてきたからこそです。
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DIGITALJETのお客様は岡山の方が多いのですね。
そうですね。岡山のお客さまが殆どです。ですので、転職となると今まで支えてきて下さったお客さまからの依頼を断ることになります。
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今までのお客様を大切にしたいという想いが強かったのですね。
はい、その通りです。 DIGITALJET社としては、新しい事業の一つとして「納品のない受託開発」をギルドという仕組みで取り入れました。
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そこが謎なのですが、でもDIGITALJETの中でギルドメンバーは栩平さんだけですよね?
そうですね。僕だけです。
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ギルドに登録し「納品のない受託開発」をしているのは、栩平さんが個人的にやっていることなのか、DIGITALJETという会社がしていることなのか、どちらなのでしょうか?栩平さんがしている=DIGITALJETもやっている、という理解でよいのですか?
あーなるほど。 「ギルドはDIGITALJETに所属する栩平がやっている」という表現が一番近いですね。
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分かってきました!ギルドに登録したことで、岡山県以外のお客様とお仕事をすることになり、そこに難しさはありませんでしたか?
リモートという意味では、DIGITALJETの3人も同じ岡山県にいながら週に1度会うくらいで、後は全てリモートでそれぞれが仕事していますので、特に問題はありませんでした。
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えーー!そうなんですか!オフィスじゃなくて自宅で、ということですか?
そうですね。 3人とも自宅です。ギルドに入る前からリモートには慣れていましたよ。

今までの問題を解決できる画期的なビジネスモデルが「納品のない受託開発」

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では、そのギルドメンバーになるに至った経緯をお聞きしたいです!
2013年に倉貫さんが「Agile Japan 2013 岡山サテライト」で岡山に講演に来られたことがきっかけです。そこで、DIGITALJETのメンバーである真崎が倉貫さんのお話を伺い、「納品のない受託開発」が素晴らしいビジネスモデルだと感銘を受けて、僕らに熱く話してくれたんです。
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それまではソニックガーデンや「納品のない受託開発」とは関わりはなかったのですね。
そうですね。「納品のない受託開発」という仕組みは全く知りませんでした。ただ、倉貫さんと伊藤さんのブログは人気があって読んでいたので、「あのブログの人だ」をいう認識でした。
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御縁はあったのですね、きっと!当時の真崎さんの熱い話、印象的だった部分を聞いてみたいです。その熱い話に、栩平さんは動かされたのですよね?
そうですね。 普段はあまり熱く物事を語ることは少ない真崎が、こんなにも熱く話すことは珍しく、「これは良いかも?」と思いました。僕らが今まで受託開発をしてきて色々と問題としていたことが解決できる画期的なビジネスモデルが「納品のない受託開発」だったんです。
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栩平さんとしても「納品のない受託開発」やってみたい!、となったのですね。
そうです。ただ、 先ほどもお伝えした様に既に弊社にはお客さまが沢山いらっしゃるので、会社全体で「納品のない受託開発」をやってしまうと、既存のお客さまをお断りすることになるので、それは違うなという判断がありました。そこで、まずはスモールスタートとして、僕がギルドに入ったという感じです。
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なるほど!すごくしっくりしてきました!

メリットの裏にはデメリットがあると思い、質問を連ねた

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2013年に倉貫さんが岡山サテライトに参加され、今は2014年なので、かなり早い期間でギルドメンバーになったのですね。その岡山サテライトから、メンバー入りまでの経緯をお聞かせ下さい!
そうですね、2013年に真崎から話を聞いて、まずは直接話を聞いてみようということになりました。そこで、倉貫さんに是非お話が伺いたいとメールしたんです。そしたら、近々岡山に行く予定があるからその時にお時間を頂けると。
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そのあたりも御縁があったからこそ、と、熱意ですね!ではそこでDIGITALJETの3人と倉貫さんでお話が出来たのですね。そのときは「納品のない受託開発」について詳しくお話をしたのですか?
はい。ブログやWebサイトに書いてあることは事前に読んだのですが、読めば読むほど良いサービスだと思うのと同時に「こういう時は?」っという疑問が山ほど出てくるんですね。それらを矢継ぎ早に質問した感じですね。
僕が性格的に「石橋を叩きながら渡る」タイプなので、メリットの裏にはデメリットがあると思って色々と質問したんですね。
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倉貫さん藤原さんも石橋叩くタイプらしいですが、そんな方ばかりですね(笑)
その後も、島根に倉貫さんがいらっしゃると聞けば車で伺って話を聞いたりして。そのたびに倉貫さんに色々と突っ込んだ質問をするのですがその全てに的確なブレない回答が返ってくるんです。 その時にこの「納品のない受託開発」は、ソニックガーデンさんが色々と経験されて考え抜いた新しいビジネスモデルなんだな、と少しづつ確信に変わっていった感じですね。
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では、ギルドになろうと決めた後は、テストとか師弟関係を結ぶとか何かあったと思うのですが、そこを少し教えて下さい。
2013年の末頃にギルドに入ると決意して、そこからまずはソニックガーデンの前田さんの弟子として「納品のない受託開発」を始めました。僕の場合はRuby on Railsという技術的な所はある程度実務で経験があったので、試験とかトレーニングを飛ばしていきなりトライアルという感じで始まりました。
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すごいですね!
その後は、CTOの松村さんと一緒にやったりと色々と経験させてもらい、今は自分のプロジェクトを持って本格的に「納品のない受託開発」をやっています。
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早い段階で独り立ちというか、メンバーになったのですね!今は栩平さんのお仕事のうち何割くらいが「納品のない受託開発」ですか?
週によって差異がありますが、7~8割くらいですね。

攻めるのやめた時は停滞ではなく、後退になってしまう

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少しお話が遡りますが、最初は「ギルドに入る」という方向性ではなく、DIGITALJETとして「納品のない受託開発」を取り入れるために、お話を聞き続けていたんですか?
そうですね。最初はDIGITALJETとして「納品のない受託開発」をやってみるという話もありました。そのために資料を作ったりはしたのですが。
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どの段階でギルドになる方向に変わったのですか?
ソニックガーデンさんが蓄積してきた経験を一朝一夕で真似するのは無理だな、という判断をしたときですね。
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なるほど!
僕らが自社で「納品のない受託開発」をやろうとしたのには理由がありました。DIGITALJETは代表がデザイナー、残り2人がプログラマという構成なんですね。岡山で3人という小さな会社でもお仕事が頂けているのは、デザインからプログラミングまで一括して請け負えることが、差別化できているポイントだと考えたんです。
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確かに強みですね。
そこで「納品のない受託開発」+デザインを組み合わせた、DIGITALJETの強みを活かした方法ができないかと模索していたんです。
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「納品のない受託開発」に、さらにDIGITALJETの強みをプラスして、よいお仕事を!ということですか?
はい、そのとおりです。
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攻めますね!ソニックガーデンの周りの方は、やっぱり一味違いますね!
攻めるのやめた時は停滞ではなく、後退になってしまうので。
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では、途中でギルドになる方向に変わったわけですが、それは一時的な、というか、学びのためですか?
現状で言うと「一時的」という感覚はありません。なぜなら「納品のない受託開発」も現状が完成形ではなくて、常に改善して進化しているので、多分学び終わることは無いと思っています。

ギルドメンバーになり、DIGITALJETという会社が提供できる価値が高まった

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ギルドメンバーとなりましたが、今後の展望、野望をお聞きしたいのです!
そうですね。 岡山で皆が笑顔で働ける会社を作りたいと思っています。 僕は9年くらい東京に居たんですが、東京って面白い会社や魅力的な会社が沢山あるんですね。東京はとっても刺激的な街なので、経験としては一度住んでみることはいいことだと思うのですが、皆が東京に行くわけでは無いですよね。
岡山に戻ってきて分かったのですが、岡山のエンジニアが東京のエンジニアより劣っているかというとそんな事は無くて、東京でも十分通用するような人が沢山いたんですね。
地元が好きな人や、色々な事情で地元で一生を過ごす人もいて、そういった方が「地方」ということだけで評価されなかったり、埋もれてしまうのは勿体無いなと感じました。
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確かにそう思います。
ITが普及してリモートも広がってきているけれど、まだまだ東京集約だと感じていて。 ITだけでも岡山やその他の地方が中心となってもいいじゃないかと思っていて、そのための会社が岡山でできないかと考えています。
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攻めますねー!志が高いです!野望があるのですね!ではDIGITALJETをそういう存在にしたいということですね?
そうですね。
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ギルドメンバーになろう、というのはDIGITALJETという会社全体の意思ですよね。そこで、栩平さんが個人的にメンバーになったと。それはDIGITALJETという会社が提供できる価値を高めるため、ということでしょうか?
そうですね。 既に、DIGITALJET全体としても提供できる価値は上がってきていると思います。実際に、僕がギルドで得た知識やノウハウはメンバーに共有していますし、それを自社の「納品のある受託開発」にも取り入れるべき所は応用しています。
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なるほど!ちなみに、いつかはDIGITALJETでもDIGITALJETのお客様と「納品のない受託開発」をやる予定がおありですか?
今はありません。やるとしたら、デザイナー+「納品のない受託開発」を、ソニックガーデンさんと一緒になって、今のギルドの仕組みの中でやるほうが良いと思っています。実際にそういった仕組みに既にチャレンジしており、DIGITALJET代表でデザイナーの能野がギルドでは無く、デザインが出来るファシリテーターとして「納品のない受託開発」に参加しています。
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では今の体制を軸に、岡山をITの中心地へ盛り上げていくことが、DIGITALJETの、そして栩平さんの目指すところということですね!今日は色んなお話を聞けてとっても楽しかったです!ありがとうございました!

左:ソニックガーデン社員の野上さん、右:ギルドメンバーの栩平さん


今回お話を聞くまでは、「ソニックガーデンギルド」とは、「納品のない受託開発」というビジネスモデルだけを共有する仕組みだと思っていましたが、それが大きく間違っていたことが分かりました。

「ソニックガーデンギルド」とは、ソニックガーデン以外の会社に属しながらも、ソニックガーデンの仲間となり、同じ責任感と一体感を持ちながら、「納品のない受託開発」に取り組むことが出来る仕組み だったのです。地球上のどこに住んでいようとも、どんな組織に属していようとも、ソニックガーデンの仲間としてお客様のビジネスを創り上げていけることは、とても刺激的で新しい仕組みだと感じました。

今回のインタビューには、岡山からリモート勤務するソニックガーデン社員の野上さんも同席して下さいましたが、栩平さんと野上さんのじゃれ合う様子は、まさに親密そのもの!ギルドメンバーになるということは、ソニックガーデンメンバーになるということと等しいのだと感じました。

お忙しい中お話を聞かせて頂き、ありがとうございました!


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インタビュアー/ライティング:岡田由美子
株式会社ジェントルワークス所属。早稲田大学第一文学部在学中より、物書きを目指してひたすらに原稿用紙に文字を埋める日々を過ごす。卒業後、EC系のベンチャーで新規事業の開発に取り組む。現在は二児の育児の傍ら、インタビュー記事や、商品紹介のキャッチなど、また文字の世界へと戻る。いつか起業すること、ヨガの達人になること、長生きすることが目標。

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