親方のもとに移住して得られた、プログラミング好きな仲間たち【新卒社員インタビュー】

「上司・部下」ではなく、「親方・弟子」という関係性の中で、若手プログラマを育成しているソニックガーデン。2023年に新卒でソニックガーデンに入社した伊藤美咲(みさみさ)も、そんなソニックガーデン流の「徒弟制度」の中で成長を続ける若手プログラマの一人です。2年目から親方・中谷 一郎(いちろー)が住む愛知県の瀬戸市に移り住み、プログラマとして腕を磨く日々を過ごす伊藤に、ソニックガーデンに応募したきっかけや、移住して良かったこと、入社してからの変化などを聞いてきました。
メンバーに憧れる気持ちが入社の後押しに

当時プログラミングの経験は全くなく、ネットで文献を探し、見様見真似でコードを書きました。その結果、数行のコードでメール送信の業務を時短することができ、その機能を使っている方にも喜んでもらえて。数行のコードが持つ課題解決への可能性と、コードを書く面白さとやりがいを感じて、プログラミングを仕事にしたいと思いました。
そうして就職先としてIT企業を探す中で、ソニックガーデンに辿り着いたんです。その時がちょうど、ソニックガーデンが運営するプログラミング合宿「ソニックガーデンキャンプ」の開催時期でして。参加することで採用のとっかかりになるのではという思いで急いで応募し、選考を経て、無事2022年の8月からキャンプに参加することになりました。


また、アプリを最終日までに作り終えられなさそうだと困った際、当時ソニックガーデンキャンプの技術メンターをしていたプログラマのけいぴーさん(石澤)に、作る機能を一緒に考え直してもらう機会がありました。自分たちがユーザー目線でいらない機能を作ろうとしているなど、優先順位付けを間違えていたことに気付かされ、作るべき機能を選び取る力がすごいな、と感じたことを覚えています。開発期間が残り一週間を切っているような状況でも「ガッツで作り切る」のではなく、「一回立ち止まって考える」姿勢も良いなと思っていました。
他にもキャンプで関わったソニックガーデンの人たちは、私目線ですごいと感じる人しかいませんでした。キャンプ終了後に採用の案内をもらった時は、この会社に入ったら絶対成長できると確信を持ってすぐに応募しましたね。
移住して起きた、親方との関係性の変化


また親方のいちろーさんにも、すごく相談がしやすくなりました。「Seto.rb」や「ランチ勉強会」も一緒にしています。

また、「ランチ勉強会」は、順番制で技術関連のテーマを持ってきて、話しながらご飯を一緒に食べる会です。自律型AIエンジニアの「Devin」がどこまで出来るのかを一緒に見る会などは、とても面白かったです。有料サービスなので使うハードルが高かったのですが、いちろーさんが課金していて、弟子の私たちに見せてくれました。
そんな活動を通し、移住する前は「マネジメントしてくれる方」という印象だったいちろーさんに対し、「プログラミングを極めていく仲間」という印象も抱くようになりました。移住前と比べて、関わる機会が断然多くなったというのも理由の一つだと思います。
また、いつも隣にいるからこそ、親方であるいちろーさんと自分との技術力や仕事力の差がはっきりしてきたとも感じています。

いちろーさんは「その機能って本当に必要ですか?」と問い掛けてお客さんの持つ本当の要望を聞き出せるのですが、私は、お客さんに伝えられた課題や要望をそのまま受け取って機能を作ってしまい、後から本当は要らないものだった、とお互いに気づく場面が今でも多々あります。また、私がちゃんとデモしなきゃ、と必死な顔をしている横で、いちろーさんはいつでもお客さんと本当に楽しそうにお話をしています。
お客さんのためになるシステムを作るには、技術力はもちろん、お客さんとの関係性を作った上で、本当の要望を引き出すことが大事なんだと感じていますね。

ふりかえりが、挑戦のハードルを下げる

すでに終わったものだと、コーポレートサイトのトップページに動きをつける部分の開発を担当しました。キャレット(文字の入力位置を示す記号)を点滅させたり、文字がだんだんと現れたり、画像が流れる動きを追加しています。ソニックガーデンを知った方が一番最初に見るページを作っているという責任感から、「これで本当に良いのか」と客観的なクオリティを意識して開発するようになり、その学びは今の仕事にも生きています。また、全体の作業効率を上げるためにも、フィードバックをこまめに貰って無駄なコードを書かない重要性も感じ、親方に早く相談できるようにもなりました。
今ふりかえると成長した点も多く、元々興味があったフロントの開発だったのもあって、印象深くて楽しい仕事でしたね。

毎日毎週ふりかえる中で感じたのは、挑戦して失敗することは、次をもっと良くするためのきっかけになるということです。むしろ失敗することでしか、自分に今足りないものは見つけられないので、失敗しないと成長につながりません。そのことを実感してから、「上手くいかなくても良いからとりあえずやってみよう」と積極的に行動できるようになりました。

ハッカソンに出ることで、作る機能の優先順位を判断する機会も増え、作るべき機能を選び取る力も鍛えられてきました。ソニックガーデンキャンプで憧れたプログラマの姿に近づいていると感じられるのも、ハッカソンに出るモチベーションになっています。
プログラミング好きな仲間を増やしたい

また、この前参加したTechGALA主催のハッカソンで制作した「プログラミングを身に付けたい視覚障がい者とプログラミングスキルで支援をしたい伴走エンジニアを結びつけるプラットフォーム」を、今後も運用したいと思っています。ハッカソンの後に継続して開発する経験はこれまでになかったので、新しいチャレンジとして進めていきたいです。


きっかけは、入社後にソニックガーデンキャンプの運営に関わり、参加者の技術メンターをする中で、教えることで自分も学べることが大きいと実感したことです。また、良いコードを追究し続けるソニックガーデンだからこその書き方を伝えていくことで、ソニックガーデンのファンを増やしていくことにもやりがいを感じました。ソニックガーデンを好きになるきっかけに自分がなれたら嬉しいですし、好きなものが同じ仲間が増えるのも嬉しいので、キャンプだけでなく、ジムにも関わりたいと思うようになりました。
とはいえ、ジムはプログラマ経験者向けのイベントなので、レビュアーをするには今よりもっと技術力が必要です。ハッカソンで優勝するためにも、ジムのレビュアーになるためにも、親方であるいちろーさんから学び続けて、一歩一歩、技術力を上げていきたいと思っています。

また、お客さんの課題をシステムで解決するための、基本の型が身に付く場だとも思っています。お客さんに解決策の提案をするのにも、技術力が何よりも大事だということを私は入社してから実感しました。お客さんからの相談を受けて一緒に考えていくところから、開発・運用までを担う親方だからこそ、学べることは多いと思います。
他にも、アプリをつくるのが好きな方もソニックガーデンに合っていると思います。ハッカソンに誘い合える仲間が増えてくれたら嬉しいので、ぜひ来て欲しいですね。同じ弟子になれたら、一緒に勉強会したり、一緒にハッカソンに出たりして、ともに成長していけたら嬉しいなと思います。
今回話に出てきたソニックガーデンキャンプの詳細はこちら↓
https://camp.sonicgarden.jp/