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技術イベントを動画でお届け〜YouTubeチャンネル「いいコード研究会」の取り組み

採用グループのうえっきーです。私が今取り組んでいるYouTubeチャンネル「いいコード研究会」についてご紹介します。
オンラインで開催したイベントや社内のみでクローズドに開催していたハッカソンなどの様子を再編集し、見やすい動画として公開しています。

イベントの空気を動画で届ける

私はこれまで何度も技術者向けのイベントを企画・運営してきました。参加者の皆さんからは毎回ありがたいことにポジティブなフィードバックをいただいていますが、それと同時に「イベントの存在を知らなかった」「予定が合わず参加できなかった」という声もありました。

そこで、これまで届かなかった人たちにもこの取り組みを知ってもらえるよう、イベントの様子を動画として編集・公開することにしました。
社内でどんな面白いことが行われているのか、プログラマたちが作った作品をどんなふうに発表しているのか。その空気を、イベントに参加していない方にも届けたいという思いがありました。

プログラマの言葉の輝きを見てほしい

動画制作にあたって一番意識しているのは「自分が見ておもしろい!と思えるか」です。特に動画の最初の5秒は命で、見どころをダイジェストで伝えるようにしています。わかりやすさのために字幕やチャプターも欠かせませんし、テンポよく伝えるために空白や冗長な言葉を削るなど、地道な調整を重ねています。
尺は20分以内を意識していて、それ以上になると自分でも観るハードルが上がってしまうため、あえて短くまとめるようにしています。

コードレビュー動画では、「なぜこう書いたのか」「どんな意図があるのか」といった観点を丁寧に言語化していきます。議論を通じて、いいコードとは何か、自分たちの認識が少しずつアップデートされていく。その過程そのものが、この動画シリーズの見どころです。
ハッカソン動画では、自分のつくったものを言葉にして伝える姿にその人なりの思考や試行錯誤がにじみ出ていて、まるで歌手が歌うように、スポーツ選手がプレーするように、プログラマが輝く瞬間が詰まっています。

技術に関心を持ち始めた中高生にも届いたらいいなと思っています。たとえばスマホでこの動画を見て「プログラミングって楽しそう。PCが欲しい」と思ってもらえたら最高です。実際、小学生がプログラミングを始める時代なので、きっかけの一つになれたら嬉しいですね。

「いいコード」を広げたい

私たち「いいコード研究会」の活動の原点には、「いいコードを書ける人を増やしていく。そもそも“いい”の定義から考え、それを伝え、まきこみ、ひろげていく」という想いがあります。動画をきっかけに私たちの取り組みに関心を持ってもらい、イベントに参加して、一緒にその輪を広げていただけたらとても嬉しいです。

実際、動画を公開したことでSNS経由でイベントを知ったという声も増え、「これまで届かなかった人に届いた」という実感があります。
課題だった「リーチできていなかった層」に確実にアプローチできている感覚があり、動画にして本当に良かったと思っています。

今後こう活用していきたい、という明確なロードマップがあるわけではありませんが、社内でも「動画で残す」という選択肢ができたことで新たな企画が生まれてきており、今後どう展開していくか自分自身も楽しみにしています。

個人的には、将来的にドキュメンタリー風の動画に挑戦してみたいです。ソニックガーデンでは「ふりかえり」が文化として根付いており、成果だけでなくプロセスを共有しフィードバックし合う習慣があります。このプロセスに焦点をあてて映像にすればドキュメンタリーとして成立するのでは?という興味があります。
また、社内の徒弟制度を活かして「師弟杯」なる企画にもチャレンジしてみたいですね。親方と弟子がペアになってトーナメントで競うような…(ただ、親方は大変そうですが)。

魅力を引き出す動画づくり

動画づくりを通して最も大きな変化は、「動画を作るって本当に大変だ」と実感したこと、そして「自分は動画を作るのが好きなんだ」と気づけたことです。
社内メンバーが発表している様子を何度も見返しながら、「少しでもこの人の良さを伝えねば!」という気持ちになるようになり、伝え方に対しての意識もどんどん変わってきました。

ただ作業で編集するのではなく、「どうすれば中の人たちの魅力を最大化できるか?」を考えながら動画を作ることに、意義を感じています。
これからも、視聴者にも自分にも「おもしろい!」と思ってもらえる動画を目指して、工夫と実験を続けていきたいです。

チャンネル登録よろしくお願いします!
いいコード研究会Youtubeチャンネル

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