どんな会社にも企業文化というものが存在しています。企業文化とは、会社にとっての性格のようなものです。 新たな価値を生み出す成果を求められるナレッジワーカーにとって、企業文化はより一層重要になってきます。働く一人一人の社員こそが、その会社の競争力になりうる場合、それぞれが現場で判断を求められたとき、拠り所のひとつになるのが企業文化だからです。

ここではソニックガーデンの企業文化に基づいた取り組みをいくつかご紹介します。

コードレビュー

ソニックガーデンでは、本番環境への適用の前に、必ずコードレビューを受けるようになっています。これには、2つの目的があります。まず、自分では気づかないようなミスを本番環境に反映しないようにするため。そしてもうひとつが、ソースコード自体の品質を高めるためです。ただソフトウェアが動けばいいのではなく、誰にとっても読みやすいソースコードであることに徹底的にこだわっています。

私たちが提供している「納品のない受託開発」というビジネスモデルでは、お客さまのパートナーとして継続的に事業をサポートすることを目指しています。ソフトウェアの開発だけでなく、保守運用まで引き受けて長くサポートするので、私たちはコードの「保守性」を最も大事な品質特性だと考えています。保守性を高めるためには、「重複がなく、誰にとっても読みやすいソースコード」であることが重要です。そのために、コードレビューを行い、誰が読んでもわかるようなコードになっているか、よりシンプルな書き方ができないかをチェックします。

このコードレビューを通して、お互いに知ってることを教えあったり、他の人のテクニックを学んで切磋琢磨し、さらなる成長に繋がっていきます

部活

私たちは仕事だからといって我慢をしたり、ストレスを感じながらお金を稼ぐのではなく、毎日の仕事だからこそ”楽しむこと”を忘れずにいたいと思っています。そういった考えから生まれているのが、自社サービスの企画・開発をする活動です。一般的には新規事業開発と呼ばれるような活動ですが、ソニックガーデンではあえて「部活」と呼んでいます。

社員一人ひとりのスキルアップや興味関心の実現のために、社内外の人たちとチームを組んで自由に楽しみながら取り組んでいます。プログラマにとっては普段の業務では関わる機会の少ないメンバーとの交流や、新しい技術要素を試して習得する場としても機能しています。この部活から誕生した正式な事業のサービスも多数あります。

ふりかえり

ソニックガーデンでは社員一人ひとりがセルフマネジメントができること、自立することを大切に考えています。とはいえ、ソニックガーデンに入社する時点でみんながセルフマネジメントができる状態というわけではなく、仕事をする中で少しずつ自分を適切にマネジメントする力を身につけていきます。

セルフマネジメントの力を伸ばすために取り入れているのが「ふりかえり」という仕組みです。具体的にはKPT・YWTといったフレームワークを用いて、定期的にメンターと自分の仕事のことや今後について話す時間を設けています。

自分の仕事をふりかえり、「良かったこと・継続すべきことは何か」「改善の必要がある問題は何か」「その問題の解決のために具体的に次に取り組むことは何か」にじっくりと向き合い、周りから管理されるのではなく、自分の力で自分自身をコントロールして成果を出せるように目指します。そして、その過程でわかったことや次にやってみたいことを社内で共有します。

こうした「ふりかえり」によってセルフマネジメントする力がついていきますし、自分自身の成長を加速させることができます。会社としても、社員のやりたいことを吸い上げる機会になっているのです。

本人のやりたいことと、会社としてやってほしいことをすりあわせて、社員一人ひとりのモチベーションをベースとした仕事をすることで、さらに成長できる機会がつくれるように工夫しています。

社長ラジオ

私たちは全国各地から働いているため、社員全員が集まる機会はめったにありません。また、完全フレックスでコアタイムがないので毎日必ず全員が揃うタイミングもなかなかありません。

そういった環境で、会社全体の情報や社内で起きていること、今後の経営方針をキャッチアップするために、代表の倉貫が5分間の音声メッセージを収録して社内に配信しており、この取り組みを「社長ラジオ」と呼んでいます。

社長の言葉でダイレクトに考えを聞くことができるので、自分たちの会社が抱える課題や問題を理解し、自分ごととして考えるきっかけになります。また、ラジオの内容について思ったことをコメントすることもできるので、経営陣としても社員の考えをインプットする機会になる、双方向のコミュニケーションツールの一つになっています。録音なので、仕事の合間や子どもの送り迎えなど自分の好きなタイミングで、名前の通り”ラジオ感覚”でみんな聞いています

OJTの様子

ソニックガーデンに新しく入社すると、オンラインで仕事の仕方を身につけていくことになります。とはいえ、オンラインだからといって特別なことはなく、一般的な会社と同じようにOJTを行っています。

たとえば、プログラマの場合は、先輩とテレビ会議をつなぎながら、画面共有をしてペアプログラミングをします。コミュニケーションをとりながら実際にプログラミングする様子を見ることで、どこでつまずいているのかどういったことに気をつけてコードを書くのか、一緒に確認しながら改善をしていきます。

新卒入社の社員は、物理的なオフィスに出社する経験がない状態で様々なことを学んでいくことになりますが、OJTによってそれぞれの分野で活躍できる実力をきちんと身につけています

ハッカソン

私たちは月に一度の頻度で、平日の丸一日を使ってプログラミングに没頭する「ハッカソン」を行っています。毎回お題が用意され、そのテーマに沿った開発をします。ハッカソンの日は朝から開発をはじめ、夕方の発表会でその日の成果を紹介し、参加者の投票によって優勝者が決まります

このハッカソンは、純粋に「プログラミングを楽しむ」目的でやっている取り組みです。そのため、参加は義務ではないですし、必ずしも成果が出なくても良いことになっています。月に一度みんなでわいわいとプログラミングをして、新しい技術を使った開発に挑戦してみたり、これまでに一緒に開発をしたことがないメンバーとチームを組んでみたり、モノ作りの楽しさを味わうお祭りなのです。

勉強会・読書会

ソニックガーデン社内では、頻繁に勉強会や読書会が開催されており、積極的にナレッジの共有をする文化があります。これは誰かから命令されてやるのではなく、社員が起点となり自主的に企画・運営を行っています。たとえば、外部の講習会に参加して学んだことをまとめて社内で発表したり、新しい技術について調べたことを共有したり、内容は様々です。

ソニックガーデンの社員の「プロフェッショナル」としての姿勢の根底には「常に学び続ける姿勢」があります。今学ぶべきことは何かを自分たちで考え、嗅覚を研ぎ澄ませて情報をキャッチアップし、一緒に学ぶ仲間を募り、実践しています。

勉強会や読書会では学んだ内容や考えたことを周りの人に共有することが前提になるので、インプットの質が高まり、成長の糧になっていきます。こういった地道な取り組みを積み重ねて、「プロフェッショナル」としての価値を提供できるように日々研鑽しているのです

ソニックガーデンTV(SGTV)

私たちはリモートで働いていますが、チームで成果を出すことを重視しています。チームで助け合いながら仕事をするためには、お互いのことをよく知り、気軽に声がかけやすい・相談しやすい関係を築くことが重要です。そういった関係性作りの一つとして、社員の人となりを知る「ソニックガーデンTV(SGTV)」という取り組みをしています。

毎週金曜日のお昼に、社員をゲストに招いて様々な話をしてもらい、社内で配信しています。リアルタイムで視聴しながらコメントができるので、テーマによってはコメント欄が大いに盛りあがります

話すテーマはそのときどきで変わります。これまでには過去の失敗談を話す「しくじり先生」や自分自身について開示する「私の取扱説明書」といったコンテンツが生まれ、人となりを知ることができるだけでなく、学びになる話を聞く機会にもなっています。そして、単純に番組自体が面白いので、社内の視聴率が高く、ソニックガーデン独自のカルチャーとして根付きつつあります

日記

私たちの仮想オフィスには個人的な出来事や考えを「日記」として投稿できる機能があります。

この「日記」は業務日報とは違うので、書く内容は自由です。たとえば、最近読んだ本の感想や趣味について語ることもあれば、仕事の「ふりかえり」で話した内容や業務の中での学びをシェアする投稿もあります。中には失敗談や、弱みを出すような内容もあります。日記の投稿は強制ではありませんが、それぞれ書きたいことを自由に投稿し、それに対するコメントも活発に行われています。

自主的にこれだけ頻繁に更新されるのは、ソニックガーデンの「自分自身を開示する文化」の現れでもあります。私たちはチームで助け合うために強みだけでなく、弱みも含めて開示して、みんなで共有することを大切にしています。そしてコメントを送り合うことで、仕事で関わりのないメンバーとも気軽に話しやすい環境を作るためのコミュニケーションツールの一つとしてこの「日記」が機能しているのです