私たちソニックガーデンでは、採用とは会社が選ぶ一方的なものではなく、応募する個人と採用する会社が対等に情報を共有しあい、互いに信頼できると思えた上で成立するものだと考えています。
また、組織運営をしていく上で大事にしているのが、働く人同士の信頼関係です。信頼関係に成り立っているからこそ、社内において過剰な管理をすることなく、各々が自由に働くことができます。
そのため実際に入社する前に、応募者の方にはなるべくソニックガーデンの良い面だけでなく、中で働く実際のところも知ってもらいたいし、私たちも応募者のことを深く知りたいと考えています。
そのためには、数回の面接で決めてしまうのではなく、じっくりと時間をかけて、お互いのことを知って、信頼関係を築いていきたいのです。私たちの採用プロセスは、信頼関係の構築といえます。
採用までの3つの段階
ソニックガーデンの採用プロセスは、基本的にすべてオンラインで完結しています。選考において、学歴や職歴は問いません。履歴書の提出は不要です。最初に確認するのは、開発経験と技術力、人間性といった本質的な部分です。
- オンライン試験
-
技術的な素養を確認するための課題と、志望動機などの作文を提出していただきます。このオンライン試験の想定時間は2〜3時間程度です。
技術課題では主にデータモデリングといったソフトウェア設計に関する問題が出題されます。
後述の信頼関係の構築に期間をかけたいと考えておりますので、こちらは開発経験の有無と応募の意向を確認する程度の内容になっています。
- オンライン面談
-
提出して頂いた内容をもとに選考を行い、テレビ会議で面談を実施します。1時間ほどを想定しています。
面談では、応募者の方がどういった働き方や将来を考えているのか、そうした本人の展望を伺いながら、ソニックガーデンで働くことが応募者にとって最良の選択であるかどうか一緒に考えます。
- 信頼関係の構築
-
この先は特定の決まったプロセスはなく、それぞれ応募者が置かれた状況や過去の経験に応じた採用プロセスを検討します。よって、その内容や期間については千差万別です。早い方で半年、長くて1年半ほどになります。
この過程で共通しているのは、社内のメンバーとの定期的な面談(ふりかえり)、自己紹介の代わりになる作文での一問一答、価値観すりあわせのためブログや書籍を読んで感想文を書くことなどです。
最終的には「プレ勤務」として、仮想オフィスへ参加してもらい、現職のまま副業か、業務委託、もしくは試用期間として一緒に働いてもらうことで、お互いに安心感をもって正式採用となります。
以下では、いくつかの事例を紹介します。
信頼関係を構築する期間の過ごし方
ケース1
Aさんは、現職で十分なプログラミング経験があったものの、Ruby on Railsは初めてということで、面談の結果、現職を続けながらソニックガーデンの提供するカリキュラムで習得と実践を行うことになりました。
別の言語・フレームワークでの経験を活かしてキャッチアップできたので、仕様が提示された課題の開発を行ってもらいます。そこで提出されたコードをレビューしたことで、その素養を確認することができました。
ここまでで最初の面談から4ヶ月ほどです。そこからは自社サービスの開発を副業で手伝ったり、社内ハッカソンに参加したり、顧客とのミーティングを見学したり、より交流を深めてからの入社に至りました。
ケース2
Bさんは、Ruby on Railsの業務経験もあり、フリーランスだったこともあって、課題の開発とレビューが済めば、パートタイムの業務委託で一部のプロジェクトを一緒に取り組んでもらうことにしました。
ただし業務経験があっても、ソニックガーデンの開発スタイルは身に付けていないので、その点については、社内勉強会に参加して実践的なコーディングを身につけてもらうことになりました。
同時に、社内勉強会を通じてソニックガーデンの人たちとも交流を深めることでお互いに安心できるようになりました。当初の予定通り、そこから仕事を少しずつ増やしていき、最初の面談から9ヶ月ほどでの入社となりました。
ケース3
業務ハッカー希望のCさんは、前職は大手システム会社でシステムエンジニアの経験はあったものの、コーディング経験は少なく、業務ハックでつかうkintoneの知識もなかったので、その学習からはじめました。
ソニックガーデンの提供するカリキュラムでkintoneの学習を続けながら、業務ハッカーに必須の業務分析の素養を確認するため、ソニックガーデンのバックオフィスを題材に取り組んでもらいました。
素養の確認と同時に、タイミングよく自社サービスのサポート業務の募集があったため、まだ技術力は不足していたものの入社をしてもらい、サポート業務をしながらプログラミングの学習を続ける形で入社することになりました。
ケース4
応募時点では、まだソニックガーデンで通用する技術力が足りていなかったDさんですが、強い熱意があり、提出されたソースコードからも伸び代を感じたため、最初は業務委託の形で、社内システム・自社サービスの開発で参加しました。
業務委託なので「納品のない受託開発」を担当して直接の顧客を持つことはできませんが、自社サービスの開発者が足りていない状況でもあったため、そこでプログラミングの業務経験を積むことにしました。
年齢も若かったので、現職を続けながら通用するだけの技術力を身につけるまで頑張るよりも、早い段階で時間の自由を得た上で、フルタイムで仕事を兼ねた修行をした形です。仕事を開始して1年も経つ頃には入社できました。
ケース5
社会人歴が3年目で、第2新卒の扱いとなるEさんは、地元の大手企業でプログラマとして働いていましたが、納品のない受託開発を提供できる技術力やコミュニケーション力は足りていません。
ソニックガーデンのメンバーが師匠役となって、与えられた課題を毎週コードレビューしてもらうことで、ある程度までの技術力の向上をはかりながら、コミュニケーションの機会を作っていきました。
入社後すぐの即戦力ではないけれど、前向きにプログラミングに取り組む姿勢と、その時点での素養を確認した上で、まずは自社サービスや社内システムの開発者として入社することが決まりました。
カジュアル面談の案内
採用に関することのほか、ソニックガーデンの働き方や考え方について、もっと詳しく聞いてから応募を考えたいという方に向けて、定期的にオンラインのカジュアル面談を実施しています。参加希望の方は、こちらのフォームから登録してください。
ソニックガーデンへの応募
以下のリンクから、ご応募ください。まずはサインアップ画面が表示されますので、情報を登録して頂くと、オンライン試験が開始になります。提示された技術課題と作文課題をそれぞれ回答してください。
エントリーする