保育園でも活躍!~オフィスを飛び出したyouRoom~【前編】

本連載では、ソニックガーデンが開発・運営するyouRoomの活用例として、神奈川県にある保育園での事例をご紹介します。
本連載は前後編2回の予定です。

    【前編】~いざというときのツール~
    【後編】~やっぱりFace to Faceあってこそ~


多くの企業で活用されているコミュニケーションツール「youRoom」。メールよりも簡単で、複数のアカウントが同時にアクセスしたり書き込みしたりできる、情報共有のツールとして活躍しています。 そのyouRoomが、オフィスを飛び出して保育園の父母会組織で活躍しています。

「保育園で使う」ってどういうこと?

藤原氏:本日の流れですが、最初にこの園の簡単なご紹介とこの父母会がどのぐらいのペースで、どんな活動をしているのかと、その活動、保育園の行事含めて、どんな課題があるのか。それから「youRoom」を使ってみてもらって、良かったこととか課題など、その辺りを聞きたいと思います。

辰巳氏:概要のところだけ僕が話しますね。園全体は園児数で200人、世帯数で165世帯あります。役員会は月1回程度開催していて、父母会主催のイベントやいろんな情報の連絡だったりとか、保育園と父母の皆さんとの橋渡し役みたいな感じをやっています。

藤原氏:なるほど。youRoomを入れるまで、父母会はどのような形で情報共有されていたんですか?

辰巳氏:そうですね。役員は、月に1回程度の役員会で情報共有を、父母会全体では、掲示版への掲示や年に数回の父母会便りで情報をやりとりする感じでした。今年からは、役員はyouRoom上に役員ルームっていうのをつくって情報をやり取りしています。 父母会全体では、全ての父母が使える全体ルームと各クラスの父母のみが使えるクラスルームというものを作って情報をやりとりしています。全体ルームは、園全体に関係するような情報連携とか緊急連絡とかイベント情報とか。各クラスルームは、各クラス内のコミュニティみたいなものとして使っています。現在、園全体で、アカウント数は350、情報のやりとりは6000回を超えています。

藤原氏:なるほど。ちなみに、うちの保育園の役員会だいたい7割がパパなんですよ。保育園が小さいので7人ぐらいですけど、そのうち女性2人、あと全員パパが委員で。

ママたち:へえー。

藤原氏:こちらの園におじゃますると、父母会は会長の辰巳さん以外は全員ママですけど、例年こんな割合なのでしょうか?

ママ:もちろん送り迎えがパパなのはあるんですけれども、やっぱり今までの父母会の様子を見るからにも、男性は圧倒的に少ないですね。今現在の役員さんの家庭事情を聞くにも、やっぱり辰巳さんほどの育メンはいない…。

クラスルームと全体ルームの使い分け

藤原氏:参加としては皆さんがメインだと思うんですけど、ツールができて今までよりもビフォーアフターで良くなったことみたいなのはあります? 僕がペン倒して、倒れた先の方が最初に喋って下さい!

ママたち:(笑)

辰巳氏:斬新な選択。

ママ:クラスルームっていう各クラスごとの小さいルームと、パパママ全員が参加した大きなルームがあります。

藤原氏:全体のルームがあるんですね。

ママ:全体ルームは、やっぱりいわゆる一般的な意見がすごく多くて常識的なことが分かるとかそういう良さはあるんですが、やっぱりクラスルームのほうはもうちょっと単位がちっちゃいので、そこで発信することによって私のことも「ああ、あの子のママはこういう人なんだ」みたいな。

藤原氏:人となりがちょっと伝わるんですね。

ママ:そういうのは普段やっぱり全然お話ができなくて、クラスルームを活用して、それで少し伝わったかなと。来年、父母会の役員やってもいいっていう人が増えたのも、お互いの情報が伝わったことが要因としてはあるかなと思います。その部分ではすごく良かったなと思います。

藤原氏:なるほど。youRoom上での顔写真はどうしてるんですか?

ママ:プロフィール写真は変更してないです。やったほうがいいですよね?

藤原氏:やったほうがいいですね。うちの保育園のルールは結婚式当時の写真を登録するっていう。

ママたち:(笑)

藤原氏:今とすごくギャップがある(笑)それでちょっと一面見れて、また話し掛けやすくなる。話し掛けやすくなったとか、相談しやすくなったみたいな点ってあります?ツールによって。

ママ:それは少しはあるかと思います。うちのクラスルームはある。

藤原氏:大きい全体ルームより、クラスごとのルームのほうが親近感ってあるんですか?

ママ:ちょっと使い方っていうか、目的が違う感じはありますね。クラスルームはもうちょっとちっちゃな話だけれども共有できる。全体ルームのほうは地域のこととか、そういうこと知るには情報流していただけるので、そういう意味では役に立つ。

藤原氏:なるほど。ちょっとした案内報知や相談ができる。

ママ:そうです。

クラスルームを使ってイベントを開催

ママ:ここにいる役員のうち3人が同じクラスなんですが、普段の送り迎えではもう全然会わない、全くほとんど会わない。そんな感じだから、同じクラスでも話したこともない父母が多いんだけど、今回クラスルームを活用して「今度フラダンスのワークショップをみんなで公民館でやろう」ってちょっとお声掛けをさせてもらって。 というのも、他のクラスの子たちがクラスルームを活用して声掛け合って、遠足に行ったり、お弁当を持って公園で遊んでいるっていうのを伺って「そういうのいいな」って思って。普段全然会ってなくて、「誰々ちゃんのママ」っていうことしか分かんないのに、「あー!行きたーい」って。でもそんなわりには反応はわりとカジュアルにできて。

藤原氏:へえー。

ママ:で、やったんだよね。

ママ:やったね。

ママ:グダグダのフラダンスをやってきたんだよ。

藤原氏:あはは(笑)、役に立ちましたね。

ママ:はい。

辰巳氏:全体のパパママルームで募集するとちょっと反応が薄いんです。以前ヤマトさんとコラボして、結構すごい40~50人の社員が集合して、4トントラックから小さいトラックまで全部用意してくれるようなイベントを企画して募集したんですけど

ママ:10トントラックまであったよね。

辰巳氏:4世帯しか行かない(笑)。

ママたち:(笑)

ママ:しょぼん…

辰巳氏:え?みたいな。だから、全体ルームでアナウンスするだけでは上手くいかないっていう…やっぱり言いにくさっていうのがあそこにはあって。でも、小さいクラスルームだとやっぱり顔が見えているので言いやすさがあるのかなと感じています。

万が一帰れなかったら。助け合えるとしたら仲間が一番

藤原氏:うちの保育園だと、登録してもらうのにすごく苦労しましたが、こちらの保育園の利用では何か登録時に工夫をされましたか?

辰巳氏:ありますよ。皆さんがパンフレットとかを配ってくれたりとか。

ママ:やっぱキモは「災害時のときのライフラインになるよ」っていうところで、無視する親はいなかったっていう感じですね、たぶん。

辰巳氏:そうですね。ちょうど2年前の震災の時、実際、電話つながらない、メールつながらないっていうことがあった中で、youRoomのようなSNSは連絡手段として利用できましたって聞いて。もちろんyouRoomのようなSNSがあれば完璧に安心というものではないにしても、いろんなツールがあるのが一番いいんだろうな、みたいな感じがあったので。

藤原氏:なるほど。そうですね。やっぱり災害が起きたときって保育園になかなかお迎えに行けなくて、かつ電話もつながらなくて状況分かんないですもんね。なるほど、災害ベースで最初入ってきて…

辰巳氏:災害ベースですね、最初はね。

ママ:大きい震災があって実際に連絡が取れず苦労されていたっていうのは大きいと思うんですよね。

藤原氏:体験があったあとですかね、それを解決するためのものとして展開する。

辰巳氏:僕も核家族なので、万が一帰れなかったらどうするんだっていうのはリアルな問題で、そんな不安を抱えている人はきっと多いんじゃないかなぁって。もし、そんなときに助け合えるとしたら同じ保育園の父母仲間が一番だろうなって。保育園の父母仲間で、保育園や保育園の子ども達に関する情報をお互いに出し合いシェアしあえるようなインフラがあればって・・。

辰巳氏:でも、youRoomは、災害時の情報やりとりのためだけに導入したわけではなくて、日常、父母が互いに挨拶する程度ぐらいしか付き合いがないとしたら、緊急時に情報をやりとりできるインフラがあっても、やっぱり結局は助け合えないんじゃないかって思って。で、何かで日常から父母達がつながれる場が必要だろうなっていうのが、そもそものこのツールのスタートかなと。もちろん、理想とするところに至らないこともいっぱいあるんだけど、そういうものに近付けていきたいっていう。

藤原氏:そのようなビジョンがあったということですね。いいねですね!


前編では、youRoomがどのように使われているか、また、導入までの道のりについて伺いました。後編では課題や要望など、使っていくうちに見えてきたものについて伺います。


youRoomはグループでの情報共有をシンプルに実現できるツールです。 友人同士の気軽なコミュニケーションや、組織を超えたプロジェクトでのコラボレーションといった用途で、安全に閉じられた安心感の中で、短いメッセージを共有することができます。

保育園など教育機関でのご利用になる方専用のエデュケーションプランをご用意しております。ご興味がある方は、リンク先の「エンタープライズ版お問い合わせ」よりご連絡下さい。

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