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自社を出版社として考えよう!良いコンテンツを作れる会社が勝つ理由とは? 2012年09月10日

本記事は、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングなどといった最新のWEBマーケティング手法の専門家であるイノーバの宗像さんに寄稿して頂きました。宗像さんは「WEB集客」に関するブログを書き続けて、80,000人以上の訪問者のいる人気ブログの著者です。

ソニックガーデンは、限られた予算の中でのマーケティングコミュニケーションの手段として、自分たちの考えやノウハウを、ブログを通じてオープンにしていくことで、読者の方にとって役立つ情報を発信しつつ、自社のことを知って頂くというやり方をとっています。

そうしたマーケティングの手段を、コンテンツマーケティングと呼んだりしていますが、これまでは、情報発信の中身よりもSEOのテクニックが重視されがちでした。そうなると大手が強い立場をとってしまいます。しかし、最近そのSEOのロジックが変更されました。

今回の記事では、SEOの常識が変わったGoogleの「パンダアップデート」について、とてもわかりやすく解説して頂きました。そして、そのSEOの常識が変わったことによって、これからの企業は「自社を出版社として考える」ことの重要性について語ってくれています。

真剣にコンテンツマーケティングに取り組んでいる企業にとって、とても参考になる記事ですので、ぜひご覧下さい。


自社を出版社として考えよう!良いコンテンツを作れる会社が勝つ理由とは?

みなさんが、「Webサイトに多くの人にアクセスしてもらうためにどうすればよいか?」を考えたとき、検索エンジンは絶対に外せないポイントだ。

検索エンジンと言えば、YahooとGoogleだが、Yahooの検索エンジンは、Googleの検索システムが採用されているので、Google 対策が大きなポイントとなる。

そのGoogleが最近検索のアルゴリズムを大きく変更した。これは極めて重要な変更で、Webサイトへ集客したい人は、是非知っておく必要がある。

Googleのパンダアップデートによるwebマーケティングへの影響

Googleの検索エンジンのアルゴリズム変更は、2種類あるのだが、それぞれ、パンダアップデート、ペンギンアップデートというコードネームで呼ばれている。可愛らしい名前をしているが一部のウェブサイトには深刻な影響を与え、ランキングの上位から一気に圏外へと追い出されてしまったサイトも多数でている。

パンダアップデート、ペンギンアップデートとは?

パンダアップデート、ペンギンアップデートの目的は検索の精度を上げる事だ。検索の精度を上げる事で、ユーザーの欲しい情報を掲載しているWebサイト、質の高いWebサイトを上位に表示する事を目的としている。

「パンダアップデート」

パンダアップデートは、質の低いコンテンツを掲載しているWEBサイトの排除を目的としている。例えば、テキスト量が少ない、表現に繰り返しが多いサイトなどである。同一の表現をコピーするなどして、ページ数を増やしているサイトなどが対象になる。全体の12%のWebサイトが検索結果のランキングに影響を受けると言われている。

「ペンギンアップデート」

一方、ペンギンアップデートは、過剰なSEO対策を施したサイトが排除の対象になる。他のWebサイトと過剰にリンクをはっているWebサイトや、有料で購入したと思われるリンクを含むWebサイトを主にチェックしている。全体の3.1%のWebサイトが検索結果のランキングに影響を受けると言われている。

日本への導入は?

パンダアップデートとペンギンアップデートも海外では2012年4月に適用された。一方、日本では2012年7月18にまずパンダアップデートが導入、今後ペンギンアップデートの導入が予定されているとの事だ。

SEOを抜本から見直す必要がある

このように、Googleが検索のアルゴリズムを変更し、質の低いWebサイト、過剰なSEO対策をしたサイトを排除する方向に動いている。Googleは、今後も検索エンジンのアルゴリズム変更を行い、この取組みを強化していく。こうなると、検索エンジンからの集客方法を、抜本的に見直す必要が出てくる。

今まで取られていたSEO手法

かつてのSEOは、「質より量」だった。例えば、コンテンツを自動で生成したり、在宅のアルバイト大量に雇い質の低いブログ記事を大量に書かせる、大量のリンクを人工的に獲得するなどの手法が行われていた。参考までに、これまで行われていたSEO手法の一部をご紹介しよう。

「マスペイドリンク(Mass Paid Link)」

お金を支払って大量のリンクをはる手法のこと。

「リンクホイール」

Web2.0系のサイトやSNSサイトなどに記事を投稿し、一つのサイトから次へと次々にリンクを渡しながら、親サイトへとのリンクをはる手法。

「ブログ・ネットワーク」

アメーバなど大手ブログサービスにブログを大量に作成し、自社サイトにリンクを貼るなどして大量のリンクを獲得する手法

「ブログ・スパム」

コンピューターの自動プログラムを利用して、他人のブログに無差別にコメントを書き込む事。ブログを書いている人は、変な書き込みをされたのを経験した事があるのではないだろうか?

今後重要になるSEO手法

今後は、Webサイトの質が最も重要な要素となる。具体的には以下のような対策が必要となる。

「質の良いブログ」

コンテンツの内容を充実させ、質の高いブログを書くこと。今後、最も重要となるポイントである。

「ゲストブロガーによる寄稿」

他のブロガーや起業家など優良なゲストに自身のWebサイトに寄稿してもらい、コンテンツを充実させ、さらには、双方のWebサイトにリンクをはり優良なリンクを獲得すること。

「動画コンテンツ」

テキスト情報だけではなく、動画コンテンツなどを用いて、よりリッチなコンテンツを作成すること。

「リンクベイト」

関連のあるサイトやブログ、ソーシャルメディアのユーザー、有名人、アルファブロガーといったような人のサイトやブログとのリンクを獲得すること。

自社を出版社として考える

ご覧頂いた通り、今までSEOは、技術的で、面倒臭いものだった。業者に外注が当たり前だった。しかし、今後は、いかに質の良いコンテンツを作るかという勝負に変わっていく。これは何を意味するのか?

これまでSEO業者に頼っていた人にとってはピンチだろう。なぜなら、SEO事業者に外注しても質の良いコンテンツを作る事は不可能だからだ。逆に、これからSEOに取り組む人にはチャンスだ。マニアックな知識が無くても検索エンジンで集客できるからだ。

これから検索エンジン経由で集客を考えている人は、自分の会社をプロの出版業、出版社だと考えた方がいい。そして、良質なコンテンツを継続して作り出す仕組みを社内に構築する必要があるのだ。

Photo Credit:LJinteractive  Kaptain Kobold


 ゲストブロガー: 宗像 淳

(株)イノーバ代表。Web集客のエキスパート。米国ウォートン校MBA、楽天・トーチライトで、EC事業やソーシャルメディアの新規事業の立上げを経て、現職。イノーバブログでは、コンテンツ・マーケティングを中心にウェブ集客の最新テクニックなどについて書いています。
ブログ: イノーバ・ブログ
Twitter: https://twitter.com/sunaomunakata
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