採用サイト

ブログ

Kaigi on Railsに向けて社内LT会を開催。学生もまじえて技術で盛り上がった勉強会レポート

shin3
Kaigi on Railsに向けて社内LT会を開催。学生もまじえて技術で盛り上がった勉強会レポート

10月16日〜17日に開催される技術カンファレンス「Kaigi on Rails 2026」に、私たちソニックガーデンから6本のCFP(登壇プロポーザル)を提出しました。結果は3本採択。裏を返せば、3本は日の目を見なかったということでもあります。

もったいない、ということで「落ちてしまった」「アイデアはあったけど提出まで至らなかった」という若手4名に話してもらう社内LT会を、オンラインで開催しました。

当日はKaigi on Railsのスカラシップで招待した学生の皆さんも参加し、本番の前にLTやソニックガーデンの雰囲気に触れてもらう場も兼ねました。

本レポートでは、LT会の内容をかいつまんでご紹介します。

ActiveStorageが画像を『3つに分けて』持つ理由とsigned_id

トップバッターはtaji。Rails本体のGitHubリポジトリで2017年当時のコミット履歴まで遡り、ActiveStorageがなぜ画像を「articles・Attachment・Blob」の3つのテーブルに分けて持つ構造になっているのかを解説してくれました。設計上の制約から逆算すると、あの構造は必然的に導かれるという解き明かし方が印象的でした。

 

Rack入門

sotaは準備時間が足りずにCFPを出せなかったのですが、この会に向けてLTとして仕上げてくれました。「普段Railsの開発は進めているけれど、サーバーやRackを意識したことがなかった」ことに気づき、自作ミドルウェアまで作って検証しました。発表後、司会のnitamiから「来年はCFP出すんですか?」と聞かれたsotaは「出します」と宣言。言わされた感もありましたが、早くも来年の登壇の芽が出ました。

    

テナントごとにデータベースを分けてみた話

kumaは、データベースファイルを分けるgem「ActiveRecord::Tenanted」を、200万件のデータを使って、通常のRails実装と比較検証しました。「速くなるはず」と始めたものの、実際にはっきり差が出たのは速度ではなく安全性でした。地道な検証を経て「速度だけで選ぶgemではないんだな、と実際に比較してみて思いました」と結論づけました。

 

似て非なるモデル・機能をどう共通化するか

トリを務めたyappuは、CFPに提出したテーマは「Railsでwordファイルを出力した話」だったのですが、今日の発表は気が変わって別の話に変更したという、正直な前置きから始まりました。実務で直面した2つのケースを対比しながら、「共通化は保守性のための手段。認知コストが下がらないなら、無理せずシンプルに書けばいい」という結論で締めくくりました。

    

学生も若手もベテランも、技術を語りあう

印象的だったのは、発表後の質疑応答です。ある学生から、最後のyappuの発表に対して「共通化するかどうかを、何を基準に判断していますか」という質問が出ました。yappuは「難しい質問ですね……」と言い淀みつつ、「最初は『2回同じコードが出たら共通化しよう』と決めていた時期もあったが、それでかえってコードが汚くなると感じることがあった」と、自身の失敗も含めて率直に答えました。

そこに、徒弟制度の「親方」であるベテラン、ichirocが手を挙げて「似ているけど別概念のものを共通化してはいけない。例えば"管理者ユーザーと一般ユーザー"は似ていても、まったく別の概念なので、似たカラムが多数あっても安易に共通化してはいけない」と、実務で培った判断軸を補足していました。世代を越えて「いいコード」を追求するやり取りが、この会の空気をよく表していたように思います。

Kaigi on Rails 本番がますます楽しみに

ソニックガーデンの”弟子”たちは、Kaigi on Railsに向けてCFPをみんなで書く取り組みをしており、「CFPを書く会」を開催するなど切磋琢磨してきました。今回の社内LT会は、その中で調査したり触れた技術を発表する良い場となりました。

さて、10月16日〜17日のKaigi on Rails 2026本編には、採択された3本のCFPでメンバーが登壇します。ベテランのtkawa、dkanに加えて、弟子のnoboも登壇します。ぜひ会場でお聞きください。

さらに、多くのソニックガーデンメンバーが参加者として会場入りしつつ、スカラシップで招待した5人の学生の皆さんを連れていきます。会場で皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。

登壇概要

Day1(10月16日・金)

16:55〜17:10
小さく作ってわかるRailsの仕組み 〜mini-rails〜
登壇者:Nobo

Day2(10月17日・土)

10:00〜10:30
真のREST 2026
登壇者:Toru Kawamura

10:40〜10:55
デプロイの先まで全部面倒を見る ― Kamal を社内 PaaS に育てた話
登壇者:Hiroyuki Kanda

この記事を書いた人:shin3

【経歴】広報担当。SIerと出版社を経て、2024年にソニックガーデンに入社。
【ソニックガーデンで働く面白さ】他で聞いたことはないが、考えてみれば納得できるな、という仕事がたくさんあること。

この記事を共有する