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働き方改革支援システム「F-Chair+(エフチェアプラス)」を担当するプログラマに聞いた「プログラミングが楽しい瞬間」

15都道府県にまたがり、全国各地からリモートワークで働いているソニックガーデンのプログラマたち。
自社開発プロダクトと、その担当者についてキャリアを交えながらご紹介します。

テレワークの悩みを解決するツール・F-Chair+(エフチェアプラス)

働き方改革が進み、テレワーク※を導入する企業が増えてきました。

しかし「本当に仕事をしているのだろうか?」「仕事の成果を正しく報告するには?」と、マネジメントと現場の双方で悩みを抱える企業は少なくありません。

※テレワークとは、「情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方(一般社団法人日本テレワーク協会による)」のこと。ソニックガーデンのリモートワークは、「オフィスという働く場所の制約を外し、組織に属して長期的な関係を前提としたチームワークのある働き方」と定義しています。


そのような課題を解決するツールが、株式会社テレワークマネジメントとソニックガーデンが共同で開発・運営をするF-Chair+(エフチェアプラス)です。
F-Chair+(エフチェアプラス)

F-Chair+の基本的な機能は、大きく2つ。
ひとつは、作業時間の集計や残業のチェックも含めた勤怠管理。そして、仕事中のデスクトップ画面を自動でキャプチャし、管理者へ仕事の進捗を共有する機能です。

専用アプリを作業用のパソコンにインストールするだけで利用でき、発売開始から1年半で利用ユーザーは4,000人以上。企業だけでなく、官庁や行政の就業支援事業などにも導入されています。

開発を担当しているのは、ソニックガーデンのプログラマ・秋田明と藤原彰仁(あきひと)です。二人はそれぞれ、長野と大阪からのリモートワーカー。F-Chair+の開発は、秋田が立ち上げからリリースまでを、リリースからは藤原が担当し、現在は新しい機能の開発を随時進めています。


F-Chair+の開発エピソードと2人のキャリアについて、話を聞きました。

社内ハッカソンで誕生したF-Chair+

「F-Chair+のプロトタイプは、定期的に行う社内ハッカソンで誕生しました。
同じチームにいた倉貫さんが、絶対にハッカソンに勝ちたい!とコンセプトをまとめて、一気に開発したんです。そのときの機能は、デスクトップのキャプチャをランダムに撮るというものでした」

F-Chair+の始まりについて語る秋田は、2016年にソニックガーデンへ入社。
単独で自社ウェブサービスの開発と運用を行っていたキャリアを持ち、とくにフロントサイドが強み。現在担当している代表的なプロダクトに、株式会社グローバルエージェンツの会員向けサイトがあります。


ハッカソンで優勝したF-Chair+のプロトタイプは、テレワークマネジメントが提供していたサービスのリニューアル版として、正式に製品化されることに。F-Chair+のポリシーを守りつつも、既存サービスからの移行ユーザーが困らないよう、細かい話し合いが行われました。

「テレワークマネジメントさんの課題は、ユーザーのさまざまな要望を叶えようとサービスの機能を増やした分、複雑化し利便性に影響が出てしまったこと。
そこで、F-Chair+のあるべき姿とは何かを徹底的に議論し、本当に必要な機能を見極めてF-Chair+に実装していきました。テレワークに慣れていない会社や、ユーザーの手助けとなるように開発を進めました」

出版社のアルバイトから、独学でプログラマに

同僚から「ストイックで、思い切った行動ができる人」と言われる秋田。
ソニックガーデン入社後に東京から長野へ移住し、冬は大好きなスノーボードを楽しみながら仕事をするという生活スタイルを送っています。

冬は朝早くスノーボードに出かけてから仕事をするという秋田


そんな秋田がプログラミングの存在を知ったのは、ゲームがきっかけ。 仕事として意識をしたことはなかったそうですが、20代前半に勤めていた出版社でのアルバイトが転機となります。そのときの業務は、エクセルへのデータ入力。ルーティンの作業に嫌気がさし、マクロを構築して作業を効率化しました。
そこで「思い描いた設計がパッと動く」というプログラミングの楽しさに目覚め、独学でソフトウエア開発技術者試験(現・応用情報技術者試験)の資格を取得。
プログラマの道を歩み始めたのです。

好きな仕事・趣味を楽しむために、時間のマネジメントが重要

秋田の理想は、長いあいだ運用されてもメンテナンスが容易にできるコードを書くこと。
そして、難しいことを簡単な方法で実現することです。プログラミングの技術には終わりがないけれど、そこに面白みを感じていると言います。


「コードは、パフォーマンスにこだわる人、セキュリティを重視する人と、人によって個性がでますが、僕は読みやすくてシンプルなコードが好きです。ソニックガーデンでは、コードレビューや社内コミュニケーションツールのRemottyで、コードに関するやりとりが日常的に行われています。 その様子を見ていると、みんなプログラミングを楽しそうに書いてるな、好きなんだなということが分かりますね。」


ブログでのアウトプットや、積極的にワーケーションに取り組んでいる同僚たちの行動力からも、刺激を受けていると話します。一方の秋田も移住をしたことから、ソニックガーデンが実践する「全社員リモートワーク」に関して、取材を受けたことがありました。リモートワークにおける秋田流の仕事のコツは、時間のマネジメントです。 「自分で時間を管理できる分、仕事をやり過ぎてしまうことがあります。夕方は走る時間にするというように、外へ出る機会を作るよう心がけています」

また、使いやすいAtomエディタのパッケージを自ら開発し、公開したことも。シンプルに仕事をするための環境作りは、アルバイトでマクロを組んだ頃から変わらずに意識しています。


これからも「大好きなプログラミングの仕事を続けたい」と秋田。機会があれば、スノーボードや、自分が好きなことに関する案件を担当してみたいそうです。

F-Chair+は管理ではなく、業務改善ツール

秋田から引き継ぎ、現在F-Chair+を担当しているのは、趣味もプログラミングという藤原です。
「テレワークマネジメントの皆さんはディスカッションが上手で、一緒に仕事をしているとモチベーションがあがります」と話す藤原は、サーバーレス分野が得意。株式会社フューチャーセッションズのOUR FUTURESや、kintoneと連携するじぶんページなどを担当しています。


「F-Chair+は、働く人がこれだけ働いたよと証明できるツール。一方でマネジメント側は、チームの仕事を可視化することができ、業務改善につなげられます」 働いている時間と何をしている時間かの管理だけでなく、生産性向上を目的としたテレワークツールF-Chair+。実は、藤原がソニックガーデンを知ったきっかけもテレワークでした。

カラオケの店長より、公認会計士より、プログラマが天職だった

当時、広告代理店で広告の分析ツールなどを開発していた藤原は、テレワーク用のツールを探していました。 そのとき出会ったのが、ソニックガーデンのRemotty。結果としてRemottyを使うことはありませんでしたが、以来、倉貫のブログを読むようになったのです。

「プログラマって、開発にモヤモヤした何かを抱えることが多いんです。それを、こういうことだったのか!と言葉にしていたのが倉貫さんのブログでした。
そこで、次に働くならソニックガーデンがいいんじゃないか?と思ったんです」

藤原は、プログラマになるまでに様々な経験をしています。進学校を卒業し、カラオケ店のアルバイトから店長になり、半年間の勉強を経て公認会計士試験に合格。監査法人で3年ほど会計士として勤めたあとは、自分で事業をやってみたいとオンラインで絵本を作成できるサービスを作りました。その後は簿記の講師を経て、バックオフィスの何でも屋としてシステム開発に関わります。

同僚同士で集まったときの1枚。真ん中が、藤原。


「行動力があるといえば聞こえはいいですけど、たんにブレていたんだと思います」と言いつつも、「プログラミングをする自分」がしっくりときた藤原。やりたいことがなかった頃には考えられないくらい、プログラミングにのめり込みます。そしてプログラマとして生きていくことを決めました。

技術力の高い環境で、自分を成長させたいと転職したソニックガーデン。藤原が思う会社の好きなところは、チームワークがあることです。

「開発していて、つまることが何度もあります。でもソニックガーデンは、誰かに聞いたら答えてくれる。そんな関係に、いつも助けられているんです」

プログラミングは予想外のところに着地するから面白い

藤原がプログラミングの楽しさを感じる瞬間は、ソースコードの芸術性を見つけたとき。他にも「1,000行で書かれていたものをきれいにしたら、300行でいけたやん!」となったときも、喜びを感じるそう。


「コードを書くだけなら作業です。こうあるべきではなく、それ以外のところからアイディアが生まれて、こう書くときれいでは?と考えて実行する。この過程が楽しい。予想外のところに着地するのが面白いんです」

自身を書きたがり・作りたがりと分析し、クライアントからのフィードバックに対しても「やることが増えた!ここを変えて、こうしたらうまくいくな」と、考えるのが楽しいと話す藤原。今後は、さらにサーバレスまわりの技術領域に詳しくなり「サーバーがあることの苦しみや制約などの痛みを取り除いていきたい」と考えています。


(インタビュー/構成/執筆・マチコマキ)

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