ハッカソン生まれハッカソン育ちのPaaSで動くRailsアプリを作るハッカソン、開催レポート
ソニックガーデンでは毎月社内ハッカソンを開催しています。
今回は、2026年2月に開催した 「sg-kamalyで動かすRailsアプリハッカソン」 をテーマにしたハッカソンの様子をお届けします。 「sg-kamaly」とは、2025年2月の社内ハッカソンで開発したKamal版Heroku「Kamaly」を、2025年9月のハッケーションをきっかけに、インフラ専任エンジニアのdkanが大幅改良した自作PaaSです。
簡単に設定できる&ローコストという初代Kamalyの特徴はそのままに、運用しやすいチューニングや、ブラウザ上でのRailsコンソール操作機能など、大幅な拡張を加えた強化版です。
今回のハッカソンは、この「sg-kamaly」を今後のハッカソンや、将来的に「納品のない受託開発」のインフラとして採用することを見越して、ドッグフーディングを兼ねてRailsアプリを作る、というテーマになりました。
その意図から「ただ作って動いて終わりだと検証としては足らないので、今後運用していくような何かを作りましょう!!」という指定も加わり、今回の評価軸は
・アイデア
・クオリティ
・今後も使う度
という「運用し続けること」を重視するハッカソンとなりました。
開発したアプリの紹介
今回は、ソニックガーデンのメンバーによる個人・チームの全10組が参加しました。

本記事では、ベスト3のアプリをご紹介します。
第1位: みん投
ハッカソンの主催者でもある、せーじ親方による、イベント向けの投票アプリ。
各チームによるエントリーや評価軸ごとの投票などの機能があり、イベントの最後には「プレゼンテーションモード」で投票結果をリアルタイム表示・集計する機能を備えています。
本ハッカソンの投票も、早速このアプリを活用して行いました。



第2位:Qualy(クオリー)
初代Kamalyの開発者であるいちろー親方たちのチームが開発したのは、AIエージェントがQA(Quality Assurance)担当としてブラウザ上で動作確認してくれるツールです。
自然言語の指示でテストを自動実行し、操作内容のリプレイ動画やレポートも生成します。

第3位:Elixir Chat
sg-kamalyの開発者でもあるインフラ専任エンジニアdkanによる、Elixirで作成したチャットアプリです。sg-kamalyがRails以外でも動作することを実証しました。


本アプリは「Railsアプリ」ではないのでレギュレーションに抵触しているのですが、投票の結果、見事3位に輝きました。この票数は、このチャットアプリ単独というより、sg-kamaly全体への参加者からの評価・感謝の投票と思われます。

他にも、Railsアップグレードの支援ツールや、宴会の写真を解析して追加注文をモバイルオーダーしてくれる”居酒屋エージェント”など、さまざまなアプリが披露されました。
独自PaaS「sg-kamaly」は今回のハッカソンでスムーズに稼働し、実用性が証明される結果となりました。発表会中には、開発者のdkanへのお礼の言葉や、使ってみての改善希望も多く寄せられました。
実際にハッカソンで使ったことで得た知見が、今後のsg-kamalyの進化に繋がりそうです。
振り返れば、今やソニックガーデンの業務に欠かせない仮想オフィス「world」も、元々はハッカソンから生まれたものでした。ハッカソンで生まれた種を、ハッカソンで磨き、楽しみながら自分たちの仕事を改善していく。この自給自足的な開発が、ソニックガーデンの文化の一つです。
次回、3月のハッカソンのテーマはその「world」の改善。作って終わりではなく、使いながら作り続けるという納品のない開発スタイルを、ハッカソンでも実践していきます。
代表倉貫による、ソニックガーデンがなぜハッカソンを続けているのか?の記事はこちら
https://kuranuki.sonicgarden.jp/archives/34540