「親方」を韓国語に訳して臨んだ、2年目の韓国採用イベントレポート
8月16日、ソウルの新村(シンチョン)で会社説明会をしてきました。2027年4月入社の、韓国の大学新卒に向けた採用イベントです。去年の同イベントは社長の倉貫がSocial Change!に書いています。今年は副社長の藤原、親方1名、人事1名、弟子兼育成担当として私nitami、そして去年の同イベント経由で韓国から入社した新卒1名の合計5名で臨みました。
去年採用した新卒3名は今年4月に無事入社し、日本で元気に働いています。
まずは社内用語を韓国語に翻訳
今回は2回目の韓国採用イベントだったので、前回よりもしっかり準備ができました。その1つとして用意したのが、「ソニックガーデン用語集(韓国語版)」です。ソニックガーデンには、社内でしか通じない言葉がたくさんあります。「親方」「弟子」「徒弟制度」「納品のない受託開発」「ザッソウ」「訓練生」など。
これを韓国の学生に説明するために、藤原が用語集を作り、今年韓国から入社した3名に、韓国語訳のチェックをお願いしました。3人からは、ソニックガーデン用語と韓国語の理解に基づく指摘が出てきました。
・「親方」は、音写(오야카타)よりも「師匠(스승)」のほうが合う。「弟子」と対で使う言葉としては、そちらが自然。
・「徒弟制度(도제 제도)」は、韓国ではそもそもあまり使われない言葉(3人とも意味を知らず、去年、応募するときに検索して調べたそうです)で、しかも、検索すると、あまり肯定的ではない内容が出てくる。だから、言葉をそのまま出すのではなく、「親方のそばで仕事を手伝いながら成長していく仕組み」だと説明したほうがいい。
・「伴走」にあたる韓国語の単語はない。近いのは「最後まで共に進んでいく(끝까지 함께 나아가다)」。
去年この言葉を検索して調べた3人が、今年は社内用語を訳す側にいます。頼もしいですね。
日本語での会社説明
イベント当日の会場は新村にある KOREC社のオフィス。集まったのは20名超の学生です。昼過ぎから会社説明、そのあと座談会と作文、夕方まで面接という日程でした。
会社説明はまず藤原から日本語で。時折ジョークを混ぜると、会場からクスクス笑いが起きます。参加者は全員日本語能力試験(JLPT)で N2 以上の日本語能力があるので、日本語のジョークがちゃんと笑いになる。
説明会の後半は、親方が徒弟制度を話し、その直後に私が数分もらいました。同じ制度を、親方の側と弟子の側から続けて聞ける構成です。私からは、韓国から来た3人がこの1年でどこにつまずき、どこで伸びたかを話しました。つまずいたのは技術でも日本語でもなく、報連相のようなセルフマネジメントだったこと。いまはそれを乗り越えて、3人で協力しながら開発を進めていること。話を聞く参加者の視線の強さが印象的でした。
また、新卒メンバーも韓国への帰省を兼ねて、今年は登壇側として会社説明の一部を担当し、日本で働こうとした動機や入社後のギャップなどを分かりやすく話してくれました。去年は応募者としてこの会場にいた人が、1年後には説明する側に立っている。
説明会の後は、座談会、面接と続きます。
面接は6グループに分かれて実施。長い待ち時間は作文課題をしたり、座談会で聞ききれなかった質問をしてくれたり、参加者同士で談笑したりして過ごしていました(写真でスマホを凝視しているのは作文課題、たぶん)。
サムギョプサルを囲んで
面接の直後、イベント参加者のうち10名ほどと韓国名物サムギョプサル(焼肉)を食べながら、ソニックガーデンのことを話したり、彼ら自身の話を聞いたりしました。
まだ慣れない日本語で丁寧にコミュニケーションを取ろうとしてくれる姿に胸打たれます。日本に何度も来たことがある人が多く(中には1年に10回という人も!!)、日本に住みたいという人も多かったですが、祖国や実家を離れることへの不安を吐露する人も。
外国で外国語で働くというとても大きな挑戦をしようという彼らに乾杯。
2年目の韓国採用イベントを終えて
ソニックガーデンは韓国での新卒採用を続けています。今年で2年目です。
蒸し暑く、セミが鳴くサクラやイチョウの樹々の下を談笑しながら人々が歩くソウルの街並みは東京都心のどこかにいるかのようで、外国であることを忘れそうになります。その分、見上げれば目につく文字はハングルばかりで全く読めなかったり、車道が右側通行だったりして混乱しますが。
間に海があるとはいえ、本当に近い国だなと感じた数日間でした。これから仲間になるかもしれない彼らとも、きっと良い関係性を築けるだろうと思います。
おまけ
① イベント前夜にソウルに集合し、タッカンマリ(鶏1羽鍋)
とてもシンプルな料理だけど旨みが凝縮されていて美味しい。日本でも気軽に食べたい。
② イベント直前にビビンバと韓国粥
ビビンバもよく見るナムルが入ったもの以外の種類が豊富。お粥はボリュームMAX。
③ 甘いフローズンコーヒーと二日酔いに効くというお茶(二日酔いではない)
韓国らしい(?)可愛らしいパッケージと、男らしいボトル。このお茶、おいしかった。
④ 見かけた街並み
【経歴】2022年にソニックガーデンに新卒入社。親方のもとで修行を続けながら、韓国から来た新卒の育成を担当。
【ソニックガーデンで働く面白さ】いい人に囲まれること。