2022年に入社し、親方・野上誠司のもと修行に励んだルーキーたちの成長を追う特集シリーズ『「いいものを作るには?」と向き合い続けたルーキーたちの365日』。
今回お話を伺ったのは遠藤光敏 (えんどう みつとし)さん。第1回ソニックガーデンキャンプに参加し、その後の採用選考を経て入社。現在入社2年目の超若手社員です。
自分を追い込む経験を得るためにソニックガーデンキャンプに参加。プログラミングの楽しさに触れ、その感覚を追い求めてソニックガーデンへの入社を決めた遠藤さんの、入社1年目の働き方、親方との関係性、ソニックガーデンで働くということについてなど、お聞きしました!
「人間自体を見てくれる」採用選考
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遠藤さんはソニックガーデンキャンプに参加後、採用選考を受けて入社されたんですよね。キャンプにはどのような経緯で参加されたんですか?

遠藤
キャンプ参加前から、技術力をつけたいと思ってスクールに通っていました。そこで一緒に勉強していた知り合いからソニックガーデンキャンプを紹介されたのがきっかけですね。通っていたプログラミングスクールは自分のペースで進めるタイプで、一度くらいは期限の決まったものに取り組んで自分を追い込む機会が欲しいなと思っていたため、思い切って参加しました。

遠藤
4週間、追い込んで追い込んでがっつりプログラミングするっていう環境は、すごく大変だし疲れたんですけど、得るものもすごく大きかったと思っています。キャンプに参加する前と終わった後の自分を比べると、明らかに成長していると感じました。キャンプのような経験をもっと積んでいきたいと思ったのが、その後のソニックガーデンの選考を受けた理由のひとつでもあります。
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良い経験だったんですね。「ソニックガーデンに入りたい」という気持ちになったのはいつ頃だったんですか?

遠藤
キャンプの経験がすごく良かったので、選考のお知らせがあった時点で割と積極的な気持ちになったんですが、選考自体がまたすごく良くて。
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選考自体が入社へのモチベーションになったんですか。

遠藤
選考の過程に「内省ワークショップ」というものがあったんです。通常の採用選考だと、内省って準備段階でクリアしておくイメージじゃないですか。
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そうですね。内省や自己分析をあらかじめ自分でやって、その結果を使って自己をアピールしてください、と言われますよね。

遠藤
ですよね。でもソニックガーデンでは、選考の段階で、自分について考える時間を取らせてくれるんです。採用する側の方と一緒に、自分について深掘りして、言語化してっていう経験自体がすごく新鮮でした。人間自体をを見るというか、僕がソニックガーデンに入ることが、僕にとって本当に良いことなのかどうかを一緒に考えてくれる。大事にしてくれてるんだ、いいな、入りたいなと思いました。
親方は、細やかに気遣ってくれる「変わった人」
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入社して丸1年、もう2年目に入りましたね。この1年間どんなことをやってきたのか、教えていただけますか?

遠藤
最初の最初は、HTMLとCSSのトレーニングを少し。そこから、Bootstrap(CSSライブラリ)の置き換えやバージョンアップなんかをやりました。そこまでは同期たちと共同作業ですね。その後はバラバラに「親方」と呼ばれる指導社員について、n2jk(納品のない受託開発)の案件に参加しています。僕が関わったのは、ライフプランニングサービスの開発と、eラーニングサイトの新規開発です。あとは、社内のコミュニケーションツールのモバイルアプリのリプレイス。これが今、最終段階です。

遠藤
変わった方…今まで出会ったことのないタイプの人ですね(笑)。ものすごく人をよく見てる方だなと思います。親方1人に対して、自分含めて数人の弟子がついているんですが、それぞれがどんな人物なのかをよく見て、個々に合った対応や接し方をしているのが、本当にすごい。細やかに気を遣っていただいていて、感謝してます。
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親方からはどんなことを教わるんですか? 案件のこなし方から細かい技術までという感じなんでしょうか。

遠藤
コードレビューは全てやってもらってるんですが、いわゆる「指導」とはイメージが違うんですよね。「今から教えるぞー」みたいなのはなくて、エンジニアとして仕事をしている様子をくっついて行って隣で見ているような。ミーティングに一緒に出るとか、そういうことですかね。1週間に1回「ふりかえり」の時間があるんですけど、そこでがっちり一緒にふりかえりをやって、アドバイスいただいたり、自分が悩んでいることをその場で相談したりしています。
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「ふりかえり」はキャンプでも取り入れられている、ソニックガーデンの大事な仕事術のひとつですね。

遠藤
そうですね。僕はふりかえりがちょっと苦手なんですけど、入社した時と比べると一番成長しているところじゃないかなとも思っています。求められるふりかえりのレベル自体がどんどん上がってるし、ソニックガーデン水準のふりかえりはさらにもっと高いところにあって、難しさは常に感じてるんですけど。頑張ってもっと伸ばしていきたいです。
相談する技術を磨きたい
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1年間振り返って、苦労した経験や事件はありますか?

遠藤
現在進行形でやっている、社内のコミュニケーションツールのモバイル版のリプレイス作業が一番大変な案件です。長年使われてきたツールなので、コードがもう膨大な量ですし、僕がまだ使ったことないフレームワークだからコードを読むだけでもう大変で。機能も実装したことないものばかりですし、かなりきついです(笑)。もうほぼ終わりかけなので、これからふりかえりなんですけども。

遠藤
たくさんふりかえりポイントがありますね。常にやったことがないこと、新しいことをやるので、これまで通り「今が一番大変」っていう感じです。
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親方がちゃんと難易度設定してくれてるのかもしれませんね。着実なステップアップを考えてくださっているのでは。

遠藤
そうかもしれません。新しい仕事に着手するたびに、ひいひい言いながら親方と、同僚・同期の助けを借りつつなんとか乗り越える、の繰り返しなので…。
自分の行動を丁寧に追って、ベストなタイミングで相談する力をもっと養いたいですね。何でも自分でやろうとしてしまいがちなんですけど、ソニックガーデンとしては早めにどんどん相談していいよって言われるんです。その方が解決も早いですし。相談の技術というか、タイミングをもっと自分のものにしていかなければと思っています。
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相談力の大切さに気づいたんですね。苦労する一方で、やりがいを感じた瞬間はありましたか?

遠藤
初めてお客様とのミーティングに参加した時に、親方がお客様に「こんな機能を開発しました」って僕が開発したものを見せたんです。それに対してお客様が、「いい感じですね!」って言ってくださった時は、密かにガッツポーズするくらい嬉しかったです。
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認めてもらえるのは嬉しいですし、お客様が喜んでくださるのもすごく嬉しいですよね。
「タスクばらし」と「ふりかえり」の奥深さ
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1年前、入社した時の自分と比べて、成長を感じるところはありますか?

遠藤
タスクばらし(※)ですね。今もまだできてないなと思うんですけど、入社した時があまりにもできなさすぎたので、伸び率で言うとそこが一番です。
※…仕事に取り掛かる前に、その仕事の要素を分解する作業。タスクをバラしてどのように進めるか道筋を立てることで、どれくらい時間がかかるか、リスクは何か、見通しを得ることができる。
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ソニックガーデンには独特の文化がありますよね。今おっしゃった「タスクばらし」とか、ちょっと前に出てきた「ふりかえり」とか。1年間でそれらの習慣のコツはつかめました?

遠藤
まだ必死にしがみついてるっていう感じですが、少しずつ自分のものにでき始めているのかなとは思います。どちらも奥深い作業なので、周りにサポートしていただいてやっと、ですかね。文化としての価値や有用性はひしひしと感じてます。

遠藤
そうですね。仕事を小分けにすると良い、というのはよく聞く話だと思うんですけど、ソニックガーデンのタスクばらしは、その理論をもっと進化させたものだなと感じています。経験は入社するまでなかったですが、やっているとその重要性が本当によく分かるというか。ふりかえると「あー、ここをもっとタスクばらしできてれば良かったんだ!」みたいなことが必ず出てくるんですよね。で、そこができるようになったら、また次の「バラしておけば良かった」が見つかるという…。

遠藤
開発において必要なだけではないんですよ。例えば発表資料を作るとか、あらゆる仕事の場面ですごく必要な作業で、今はもう「タスクばらしってすげー!」と思いながらやってます。
ちなみに親方は、ひとつのミーティングが終わる頃にはもう頭の中でバラし終わってるとおっしゃってました。俯瞰を極めるとそこまで行きつくのか…って。

遠藤
もう究極の高みですね(笑)。
もうこの技術は今後の人生でずっと使い続けるものだと思うので、ちょっとずつでも精度を上げていきたいです。
楽しいと思える体験が仕事につながった。
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今後の展望や、挑戦したいこと、達成したいこと、何かありますか?

遠藤
もっとタスクばらし力とふりかえり力を上げたいと思います。この2つはあらゆる仕事に共通するところだと思うので、成長すればもう1段階上の、良い仕事ができるようになるんじゃないかと。技術開発とかに限らず通用するものだと思うし、まだ少し苦手にしているところでもあるので、伸ばしていきたいです。
あとはもっと仕事の量をこなせるようになりたいですね。今は週に1、2案件ぐらいですけど、親方はもう6も7もやってるので。まだ好きな技術とか、強く興味を惹かれる分野にも出会っていないので、いろんなものに触れていきたいなという気持ちもあります。とにもかくにも、まずはタスクばらしとふりかえりの力をもっとつけないと。
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ソニックガーデン内だけでなく、今後の人生でずっと使い続けられそうな技術を得ているというのは、すごく良いですね。今、楽しく働けていますか?

遠藤
そうですね、大変ですけど、楽しく働いてますし、人として大事にしてもらってるなという印象です。今の会社の実態に応じて柔軟に形を変えていく会社なんですけど、社員を置き去りにしたり無下にしたりとかは絶対になくて、姿勢はブレないというか、真ん中にある「ソニックガーデンぽさ」は変わらないっていうか。
「ソニックガーデンぽさ」は、言語化がすごく難しい部分なんですけど、なんとなく肌で感じ取りつつやっています。
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これからキャンプへの参加や、ソニックカーデンへの入社を検討している人にメッセージをお願いします。

遠藤
キャンプに関しては、とりあえず参加してみたら何かしら得るものがあると思います。損することはないので、迷っている人はぜひ!僕は参加してとても良かったと思っています。
ソニックガーデンの選考に参加するのも、おすすめです(笑)。これはあくまで個人的な意見なんですけど、ソニックガーデンってプログラミング大好き集団みたいなイメージがあるかなと思うんですね。でも僕は昼夜を忘れてプログラミングに熱中しているというタイプではないですし、かなり初心者の状態でキャンプへ参加しました。そこで「楽しい」と思える体験があって、社風に共感して、社員として働くことができています。
なので、そもそも「自分はプログラミングに向いているのか?」「楽しいと思えるのか?」という迷いがある人にもぜひキャンプへ、ひいてはソニックガーデンの選考へ応募してみて欲しいと思っています。得るものは少なからずあると思います。
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キャンプや選考に参加することで、自分を知ることができたり、楽しさが分かる経験にもなるということですね。どうもありがとうございました!
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