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「本当の自律とは周囲の力も借りること」1年で気づいたコミュニケーションの大切さ

「いいものを作るには?」と向き合い続けたルーキーたちの365日

2022年に入社し、2年目を迎えた4人の若手メンバーたち。一人前のプログラマを目指し、親方である野上誠司のもと腕を磨く日々を過ごしています。

それぞれの思いを胸に、プログラマ集団に飛び込んだ1年目。意欲溢れるルーキーの4人は、実践を通じて少しずつ自分たちに“足りないもの”に気づいていきました。

それは、親方から毎日のように聞く「いいものを作るには?」という問いに対して感じる物足りなさ。技術力は少しずつ付いている。でも、いいものを作るためには、何かが足りない。

もどかしさと日々向き合い続ける中で、いつしか「自分」だけだったはずの視座に、変化が生まれはじめていきます。それは、ソニックガーデンが大切にするセルフマネジメントの成長過程において、重要な変化でした。

この特集では、若きプログラマたちが「いいものを作るには?」という問いに向き合い続け、自ら変化をもたらしていった365日をふりかえります。

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2022年に入社し、親方・野上誠司のもと修行に励んだルーキーたちの成長を追う特集シリーズ『「いいものを作るには?」と向き合い続けたルーキーたちの365日』。


「ソニックガーデンの開発スタイルに惹かれた」と語る菅原康滉(すがわら やすひろ)は、ソニックガーデンでの実践の日々を通じて、コミュニケーションの本当の意味に気づいていきます。納品のない受託開発を手掛ける一人前のプログラマになるべく、成長を重ねていく菅原さんが1年をふりかえりました。


目次

    「何を作るか」から考える開発スタイルに惹かれた

    前職ではどのような仕事をしていたのですか?
    菅原の顔菅原
    SIer系の会社で2年ほど働いていました。ゴリゴリコードを書くというよりは、Excelを使って設計書を作る仕事がメインで、プログラマとして働いていたという感覚はその時はありませんでした。

    その仕事とは別で、JavaScriptとかWebサービスがどう作られているかといった勉強は独学でしていて、その一環で「Developer eXperience AWARD」(※)というイベントを観覧したんです。そのイベントで、働き方にフォーカスしたスタートアップの登壇があり、他の開発会社はどうなっているのか気になって採用サイトなどを調べてみました。その中に、ソニックガーデンがあったんです。コーポレートサイトやメンバーのブログも読んで、開発スタイルを知っていくうちに、「自分もこういう開発をしたい」と思うようになっていきました。

    ※…日本CTO協会が主催するエンジニアが「開発者体験が良い」イメージのある企業を選ぶアワード

    どういう点に魅力を感じたのでしょうか。
    菅原の顔菅原
    お客様に言われた通りに開発をするのではなく、コミュニケーションを取りながら作っていくスタイルに魅力を感じました。前職では決まりきった仕様に沿って作っていく開発を行っていましたが、ソニックガーデンではそういう方法を取りません。「何を作るか」からお客様と考え、提案をしながら少しずつ開発を進めていく。そういうやり方のほうがお客様も無駄がなく必要なシステムを開発できるはず、というのは自分も前職時代から考えていたんです。そうした開発を実践する会社があるんだと知って、とても興味が湧きました。

    コードレビューでしか得られない成長に楽しさを覚える

    そうした開発に携わってみたいと、ソニックガーデンに応募したと。
    菅原の顔菅原
    はい、思い切って選考に応募しました。ただ、プログラマとして経歴があるわけでもないですし、年齢的にも第二新卒ギリギリでしたので、駄目でもともとというか、腕試しの感覚で応募したんです。

    それでも、ありがたいことに技術試験やRailsを使った課題制作など、選考は順調に進んでいき、2021年の冬に開催されたソニックガーデンジムに参加することになりました。
    ソニックガーデンジムは学生、第二新卒のためのプログラミングコミュニティですね。3ヶ月ほどかけて、課題となるアプリを開発して、実際にコードレビューもしてもらう実践的な内容です。
    菅原の顔菅原
    ソニックガーデンのメンバーに実際にコードレビューもしてもらえるので、成長の機会としてもとてもいい場だと思います。Railsはチュートリアルなどで基礎的なことは学んでいましたが、やっぱりコードレビューをしてもらってはじめて知ることも多くあります。コードの細かい書き方も丁寧に教えてもらって、新しい発見ばかりで楽しかったですね。なんとか、ジムの期間内に完走して課題となるアプリを開発することができました。
    そこから、入社を決めたのでしょうか?
    菅原の顔菅原
    選考の期間から、メンターとしてまっつんさんともりきよさんが付いてくれていて、定期的にふりかえりをしていたんですね。それで、ジムが終わってからのふりかえりの場でソニックガーデンに就職するかどうかという話し合いになって、入りたいという思いを伝えました。

    実践の日々の中で感じる「ふりかえり」の難しさ

    入社後はどのような仕事をしたのですか?
    菅原の顔菅原
    新入社員は、全員まずは親方のもとについて経験を積むチームに配属されました。他のメンバーは2022年4月に入社していて、僕は転職だったので少し遅れて7月に入っています。

    親方であるせーじさんと一緒に仕事をしながらプログラマとしてのスキルを磨いていきました。せーじさんのお客様の案件の開発を一緒に進めたり、最初から実践の場で学んでいますね。

    あとは、毎朝ふりかえりとして親方と一緒にその日やることや前日の仕事の進捗などを話し合います。そして、週に1回のふりかえりでは、その週でやったこと、きづいたことなどを「KPT」というフレームワークを使って行います。このKPTを使ったふりかえりがいざやってみると難しくて、最初の頃は何を話していいかよくわからなかったですね。
    どういう点が難しいのでしょう?
    菅原の顔菅原
    KPTのKはKEEPで、これから続けていくと良いこと、PはPotential(※)でよりよくできること、そしてTはTryで次にすることをそれぞれ出していきます。この中で、特にPotentialを出すのが難しくて…。自分が行ったこととか、起きた事象をしっかり認識していないと、どこをどうよくしていけばいいかわからないんです。

    少しずつ慣れてはきていますが、まだまだ難しさを感じることのほうが多いですね。ちょっとした問題はすぐに改善できるのですが、長期的なアプローチが必要な課題に対してどう向き合っていけばいいかがまだわからないというか…。でも、こういう悩みは最初の頃はなかったと思うので、そういう意味では課題の質が変わってきたのかなとも思います。

    ※…一般的にはProblemですが、ソニックガーデンではPotentialとしてKPTを使用

    親方からはどのようなアドバイスがありますか?
    菅原の顔菅原
    教わるというより、親方の仕事ぶりなどを見ていて学ぶことの方が多いですね。親方はプログラマとしてはもちろんすごい腕を持っていますが、プログラマでなかったとしても、すごい仕事ができる人なんだろうなとよく感じます。複数のことを同時にやっているように見えることがよくあって、処理能力というか、仕事を進める力がすごい。

    親方はよく「仕事は小さい単位にして少しずつやっていく」と言っているので、そのあたりにヒントがあるのかもしれません。あと、自分で書いたコードを客観的に見れる力にも優れていて、そういうところも仕事の精度を高めることに繋がっているのかなと思いますね。

    本当の自律の意味を知っていった1年間

    身近にいる親方の姿を見ながら、いろいろと学んでいるところなんですね。この1年で一番大変だったことはなんですか?
    菅原の顔菅原
    2022年12月ぐらいから、在庫管理システムの開発を手掛けることになったんですけど、これまでで一番複雑なシステムだったんですね。それで、何から開発を進めていけばいいか迷う場面が多くなって、すごく大変でした。

    この仕事を通じて、親方が大切にしている小口化して仕事を進める大切さを知りました。複雑なシステムを一気に作ろうとすると、後でミスがあったときとか、何か変更したいときに取り返しがつきません。小さいところから少しずつ作って、細かく相談をしていく。そうすれば、間違いがあったときにすぐ直せますし、方向性を変えたいときもすぐに変えられます。そうやって、小さく作っていき、結果的に読みやすくてきれいなコードで在庫管理システムを書けたときは、すごくやりがいと手応えを感じましたね。
    まさに、実践を通して成長しているのが伝わってきます。1年前の自分と比べて「成長したな」と感じることはありますか?
    菅原の顔菅原
    周囲との関係性は変わったように思いますね。というのも、前までは自律して働くことは、自分一人で何でも解決することだ、と考えていたんです。でも、本当の意味での自律というのは、わからないことがあれば周囲に聞いたり、他の人からもアイデアを募ってよりよいやり方を模索したりしながら、仕事で成果を出していくことだと気づいたんです。

    それからは、周囲と積極的にコミュニケーションを取ったり、頼ることが増えたように思います。自分の力だけじゃなくて、周囲の力もうまく借りれるのが本当の自律であり、仕事ができるということ。そう思えるのはこの1年での経験が大きいと思います。

    ソニックガーデンは社内掲示板で技術や仕事について教え合うカルチャーが根付いていて、わからないことがあればすぐに聞いたり、得意な人が教えたりということをみんな当たり前のようにしているんです。そういうカルチャーの組織で働くことが、自分の成長にも繋がったのかなと思います。

    応募にリスクはないから、とにかく挑戦してほしい

    2年目を迎えるにあたって、展望は?
    菅原の顔菅原
    コミュニケーションの重要性には気づいたと同時に、もっとうまく周囲と関係性を築けるようにしていかないとな、という思いも生まれ始めています。自分は、対人コミュニケーションに課題があると思っていて、自分の考えを相手に伝えたりすることがまだうまくできないと感じることが多いんです。だから、今年はブログなどをはじめて、自分の考えていることとか学んだことを文章にしてアウトプットする修行もしていきたいなと思っています。

    技術的な面でいえば、Webサイトの制作でアニメーション表現などもできるようになっていきたいと考えています。そのために、JavaScriptとかCSSなどもどんどん触って使いこなせるようになっていきたいですね。
    最後に、ソニックガーデンへの応募を考えている人にメッセージをお願いします。
    菅原の顔菅原
    少しでも興味があったら、とりあえず飛び込んでみてほしいですね。キャンプでもジムでもいいですし、僕みたいに腕試しの感覚で選考に挑戦するのもいいかなと思います。考えてみると、トライすることには何もリスクはないんですよね。キャンプなんかは1ヶ月で終わりますし、気軽に参加してみてはどうでしょうか。やってみて、合わないなというところがあれば、辞めればいいんです。

    僕自身も、Railsはソニックガーデンに応募してからはじめて触りました。経験があるかどうかはあまり重く考えすぎずに、ぜひ、思い切って挑戦してみてください。
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